ダイクロン処理は電解クロムめっきの一種です。めっき浴に投入される原料には六価クロムを使用しております。但し、専門機関での検査では製品への残留は確認できません。その点に関しての詳しい資料をご用意しております。食品・薬品分野でも安心してお使いいただけます。
○RoHS指令対応 ○食品衛生法(厚生省告示第370号)準拠
【東京都産業技術研究所】指導により100%イオン交換をしています。ISO14000取得工場で使用可能です。
Q. 何で硬いの?炭素量が多い為です。ダイクロンを100とすると、炭素量は50%にもなります。(※硬質クロムの炭素量は10%以下)
Q. 硬質クロムと比べてどれくらい硬いですか?HVでは、硬質クロム=800前後 ダイクロン=1000〜1200 耐摩耗性は2〜3倍あります。
Q. クラックが発生しないのは何故ですか?クラックができないわけではありません。通常、水素が抜けていく道がクラックになりますが、ダイクロンは水素脆性が少なく細かく密着している為、クラックになりにくい特徴があります。
Q. どうして密着性が良いの?硬質クロムに比べ、一つ一つのめっき粒子が小さい為です。
Q. どんな母材にもめっきできますか?電解めっきの為、樹脂などの電気を通さないものはできません。また、表面に化学処理しているもの(チッカ、ニッケル、アルマイトなど)もできません。
Q. 厚みはどのくらい?標準は30μですが、浴中を長くすれば1000μまで可能です。
Q. 表面の仕上がりはどうですか?受入れの荒さが仕上がりの荒さになるので、ピンホール又は30μを越える傷などはそのまま仕上がりに出てしまいます。受入れ・仕上がり時のバフはサービスでしておりますが、精度が必要な場合は、あらかじめ研磨し整えてください。
Q. 帯電しますか?帯電しません。ダイクロンは通電する為、表面からアースを取ることが可能です。
Q. 母材の製作から依頼できますか?承ります。
Q. DLC(ダイヤモンドライクカーボン)と比べて硬度は?ダイクロンは1000〜1200HVに対し、DLCの硬度は3000〜4000HVくらいです。しかしダイクロンほどの密着性は望めません。
Q. 配管の内径へ処理できますか?できます。ただ、電極をパイプ内に差し込むので、貫通していないと処理できません。また、外面より難度が高く、ライニングのように均一にはいかないと思われます。
Q. 焼入れされた母材には可能ですか?可能です。(窒化したものに関しては不可)
Q. 硬質クロムと酸化レベルの違いは?耐薬品性、耐酸性、耐アルカリ性などは、硬質クロムと同等です。