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セラミック配合フッ素樹脂コーティング 表面処理加工技術紹介

セラミック配合フッ素樹脂コーティング

加工技術の詳細

1,フッ素樹脂コーティングの大きな欠点である耐摩耗性の低さを克服した表面処理です。
2,微細化したセラミックパウダーをフッ素樹脂に配合してコーティングします。
3,汎用のフッ素樹脂コーティングが鉛筆硬度でF~H程度なのに対し6H~9Hの高硬度皮膜となり、3~5倍の耐摩耗性能を有します。

▼ セラミック配合フッ素樹脂コーティング 40μm前後

セラミック配合フッ素樹脂コーティング

加工可能サイズ

2000*2000*4000㎜

処理温度

380℃

優れた特徴

1,高硬度・高温環境での高い耐久性
バイセラム100の主成分であるセラミックは高硬度且つ熱軟化をおこさない材料であり、有機樹脂では軟化してしまう環境でも基材保護などを 目的に使用できます。

2,優れた非粘着性
バイセラムシリーズはテープや樹脂などの粘着物が付着しない優れた離型性を有し、金型への離型性付与や、塗装冶具等の清掃性向上など 幅広い用途に実績が御座います。

3,低温加工
一般的なふっ素樹脂の加工に300℃以上の高温を必要とするのに対し、バイセラム100は200℃程度の低い温度で加工が出来ます。 また,150℃程度の低温から加工できるグレードもあり、樹脂に対するセラミックコーティングも可能としました。

4,食品用途に対応
食品衛生法の承認を得ており、食品用の天板などにバイセラム100をコーティングすることで、生地残りが減ったり、離型油の削減に 繋がることで省コスト化が見込めます。

離型性(非粘着性)検証動画

一般的なフッ素樹脂コーティング板とセラミック配合フッ素樹脂コーティング板に、それぞれマヨネーズをつけてティッシュで拭き取った後に油分の残りがあるのか、検証する動画です。
セラミック配合フッ素樹脂コーティングを表面加工することによって、離型性(非粘着性)を付与して清掃性を向上させたことが分かります。


此れまでに、ご使用頂いた用途例

食品製造シュート、ホッパー、攪拌工程部品。菓子型、オーブン天板

セラミック配合フッ素樹脂コーティング金型

セラミック配合フッ素樹脂コーティングプライパン

母材

下地処理としてブラストし、焼成も行うので3㎜以下の板厚の母材では反りや歪みが発生する可能性があります。 ステンレスは非処理面が変色(酸化黄変します)

注意点(処理による欠点等)

1,焼付を行う場合、高温での焼成となりますので、熱変形の恐れがあります。
2,密着力を高めるために下地処理として空焼き、ブラスト処理を行います。変色、変形の恐れがあります。
3,耐摩耗性は一般的に低いので連続的に摺動荷重が掛かる個所へは不適です。

納期(数量、サイズにより異なる)

10日程度。