ホーム > 表面処理(目的・性能別検索) > 表面処理加工技術一覧 > 無電解ニッケルめっき

無電解ニッケルめっき 表面処理加工技術紹介

無電解ニッケルめっき

加工技術の詳細

電気を流さず化学的にニッケルをめっきします。膜厚の均一性、複雑形状への付き回り性、耐蝕性に特に優れます。
熱処理を行うことで、耐摩耗性向上を目的とする用途にもお使いいただけます。
電解ニッケルめっきに比べても、耐蝕性、耐摩耗性は良好です。
光学、装飾を目的に、標準仕様は光沢灰銀色に成膜されますが、光学機器や装飾目的で黒色に仕上げることも可能です。

無電解ニッケルめっき

加工可能サイズ

鉄系母材であれば4500Lまで、アルミ系素材であれば3500Lまでの大型製品にも処理可能です。

処理可能な重量

20t

処理温度

めっき成膜時は90℃以下、めっき後に熱処理行うことで硬度を上げることが可能。

優れた特性

配管の内面や、金型溝部など複雑形状にも成膜することが可能です。
ピンホールの発生もなく、めっき厚みの均一性に優れます(膜厚公差±10%以内)。
酸、アルカリ、有機溶剤など多くの薬品に対して耐蝕性を持ちます。
量産部品にも低コストで処理可能です。

此れまでに、ご使用頂いた用途例

ロール、押し出し成型用金型、タンク、シャフト、シリンダー、電子部品、ポンプケーシング

母材

ほとんどの金属に対して処理可能です。特別な前処理を行うことで樹脂やセラミック、ガラスなどにも処理できます。

注意点(処理による欠点等)

成膜後、熱処理を行わないままではHV500前後の硬度となります。
熱処理を行うことでHV1000まで硬度を上げることが可能です。製法上数%のリン(P)を含むNi-P合金皮膜となります。
付き回り性良好ですが、母材に応じた適切な前処理を行わなければ密着性を確保できません。

納期(数量、サイズによる異なる)

1週間程度。