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イオン窒化処理(プラズマ窒化) 表面処理加工技術紹介

イオン窒化処理(プラズマ窒化)

加工技術の詳細

窒化は対象の鉄鋼部品を加熱し、表面から窒素を拡散浸透させ窒素化合物層を形成し硬度を上げる技術です。窒化にはガス窒化、塩浴窒化、ガス軟窒化などの手法があります。
イオン窒化処理(プラズマ窒化)はグロー放電を利用し窒素イオンを対象物の表面に衝突させて窒化を行います。反応し生成された窒化物が拡散浸透することで、改質されます。
イオン窒化処理(プラズマ窒化)を更に発展させて開発された技法がラジカル窒化です。
プラズマの出力などを制御し窒化作用の高いラジカル(遊離基)を効率よく利用して改質します。ガス窒化では生成されてしまう化合物層なしに窒化できるので寸法精度も優れております。
Al,Cr,Mo,Si,W,Ti,Vが含まれる材料で窒化の効果が期待できます。

加工可能サイズ

要相談

処理可能な重量

要相談

処理温度

400~600℃

優れた特徴

耐摩耗性や疲労強度が向上します。特にプラズマ窒化は母材材質や用途に合わせて最適な窒化条件を設定できるので金型や精密機械部品に多く採用されています。
硬度の勾配を緩やかにし、密着性を高める目的でDLCやセラミック蒸着の下地処理としても使われます。

此れまでに、ご使用頂いた用途例

樹脂成型金型、プレス部品、パンチ

母材

工具鋼、ハイス鋼(高速度鋼)、ダイス鋼、金型用鋼(STAVAX、HPM、NAKなど)

注意点(処理による欠点等)

処理温度が高いので形状によっては熱変性することがあります。