ホーム > 表面処理(目的・性能別検索) > 表面処理加工技術一覧 > 「複合処理」ブラストロンコーティング+DLC処理
1,母材にショットブラストをして凹凸面を形成後、耐摩耗性と密着性に優れ、緻密で滑らかなブラストロンコーティングを処理(硬質炭化クロムめっき)。
その上に、摩擦係数が低く、さらに高硬度なDLC処理を成膜します。
2,母材がステンレス(焼き入れ品除く)などの場合、そのままDLC処理を行うと硬度差が大きい為剥離してしまう確率が多いとされております。中間層に硬質炭化クロムめっきを入れることでその点を解消しつつ、ブラストロン独自の滑らかな凹凸形成皮膜に追従するDLCの効果により、非常に滑らかな滑り性を付与することができます。
▼ イメージ
▼ ブラストロンコーティング#400+DLCコーティング1μm
補足
DLC処理の摩擦係数の低さと点接点効果が加わり、滑り性に非常に優れます。ただし、母材との硬度差が大きい場合には、剥離する場合があります。
ブラストロンコーティングはHV1000前後で、DLC処理より柔らかい表面処理です。母材との密着性に優れています。
DLC処理とブラストロンコーティングのそれぞれの性能を複合し、さらなる滑り性向上を実現できます。
常温での施工となります。
滑り性、耐摩耗性、密着性、寸法精度
・樹脂製品の搬送ガイド
・樹脂製品に充填するラインのガイドや位置決め部品など
・発砲樹脂の押出成形のダイ
・半溶融樹脂のノズル内の流動性向上
300~400℃
ブラストロンコーティングはφ800*200L程度(細い長物は別途ご相談)
DLC処理は200*200*長さ700mm以下
ブラストロンコーティングは50~60℃(メッキ槽内)
複合表面処理でのDLC処理温度は200℃以下(通常400℃以上)
ブラストロンコーティングは10日程度、DLC処理は1週間程度。