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フッ素樹脂熱収縮チューブ 表面処理加工技術紹介

フッ素樹脂熱収縮チューブ

加工技術の詳細

1,フッ素樹脂製のチューブを約400℃の熱風で収縮させライニング(被覆)する技術です。

2,金属ロールだけでなく、ゴムや樹脂がライニングされたロールにも処理可能です。ただし、収縮加工時の熱により母材表面が影響を受ける可能性があります。

3,現場施工も可能です。大型ロールの場合はクレーンなどでの吊り上げを必要とします。

4,素材と共に伸縮を必要とする場合などには、ライニング時に特殊技術を用いることで母材とチューブを接着する事も可能です。

5,チューブ厚は0.5mmと1.5mmの2種類があります。用途、寿命を考慮して選定いただけます。

6,サイズは限定されますが、導電性のチューブをライニングする事も可能です。標準仕様品は非導電性となります。

フッ素樹脂チューブ被覆

優れた特性

1,剥離(非粘着)性 特に優れています。完全非粘着ではありませんが、剥離性は良好で付着は簡単に拭き取る事ができます。

2,耐蝕性 強酸、強アルカリや溶剤に侵されません。

3,滑り性 摩擦抵抗が低く、他のフッ素樹脂処理材と同様に非常に優れています。

4,耐熱性 180℃まで連続使用可能です。

注意事項

ご使用温度が80℃を超えてしまう場合は、密着力が落ち、チューブがずれる事があります。
対策として、チューブの両端をフランジ等で機械的に止めなければならない場合がありますので、ご相談下さい。
素材表面の凹凸が、被覆加工後の表面に反映してしまいます、ご注意下さい。
表面に凹凸が無い仕上りをご希望の場合は、ご支給いただく際は、付着物や錆などはできる範囲で除去していただきます様にお願いします。

此れまでに、ご使用頂いた用途例
剥離(非粘着)性
耐蝕性用途
製紙機械の*コーターロール、**サイズロール、コーター用***エキスパンダーロール、ペーパーロール他
剥離(非粘着)性用途 製紙機械のペーパーロール、樹脂シートが固まる直前の搬送用ロール他
滑り性用途 製品搬送ライン部品等
耐蝕性・耐熱性 薬品貯蔵タンク内の接液する部品

用語解説

*コーターロール 紙の表面に樹脂などを塗布する為のロール
**サイズロール 印刷に適した紙のにする為、表面に薬品を塗るロール
***エキスパンダーロール 紙やフィルムのしわを出しにくくするロール
蒲田工業が提供できる素材・加工技術

チューブに埃など巻き込ませたままで、施工しますと表面に凹凸が出ます。微細なものまで取り除くノウハウを持っています。
蒲田工業が自信を持って、凹凸が無い表面に仕上げます。

施工事例
シート搬送に不可欠な、フッ素樹脂チューブと静電気対策