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セラミックチップライニング 表面処理加工技術紹介

セラミックチップライニング

加工技術の詳細

セラミックチップライニングは、優れた特性(機械的特性、電気的特性、熱的特性など)から大きな期待がよせられ、現在では多くの産業で広く使用されています。 しかし、加工方法は金属と異なって曲げることも伸ばすこともできません。
※こちらの商品は、弊社福山営業所(℡:084-941-1365)にて担当をさせていただきます。

セラミックチップライニング

セラミックチップライニング

加工方法

セラミックスの唯一の加工方法は、ダイヤモンド工具による方法だけです。その為加工性の難しさから使用を断念するケースがあります。
また、セラミックスは型で成型し焼結するため、規格化された製品を使用(応用)することがコストパフォーマンス上必要不可欠です。そこで一般的によく使用されるタイルチップがあります。タイルは、加工性の難しさを克服でき応用範囲も広くお客様の多様なニーズにお応えすることが可能です。現在、タイルの接着方法は、樹脂系接着剤を用いて施工されるケースが一般的です。
※ スペースシャトルのタイルの接着は再突入時に表面温度が1000℃以上になっても、接着部は、300℃よりかなり低いので、樹脂系接着剤が使用されています。大きな力、衝撃などにより、タイルが割れてしまったり、剥がれる事がありますが、原因のひとつに施工時のミスが考えられます。

優れた特性

耐摩耗性(チップは焼結品のため)は非常に優れています。(セラミックス成型品と同等)現場施工が可能です。様々な素材形状に合わせて施工が可能です。
※ 形状が極端に複雑な場合は、一部セラミックパテライニングと併用する事があります。セラミックス成型品と比較し、コストを大幅に下げる事が出来ます。

注意点

強い衝撃で割れたり剥がれる可能性があります。使用用途などご相談下さい。

施工例

施工例①遠心分離機レデューサー型ケーシング セラミックライニング

セラミックに接着剤を均一に塗布する
①セラミックに接着剤を均一に塗布する。
母材にも接着剤を塗布
②母材にも接着剤を塗布する。
シートを下から順番に貼り付ける
③シートを下から順番に貼り付ける。
1枚ずつ押し付ける
④1枚ずつ丁寧に押し付ける。
余分な接着剤は搾り出す
⑤余分な接着剤は搾り出す。
隙間の無いよう調整する
⑥隙間の無いよう調整する。
テープを剥がす
⑦テープを剥がす。
完成
⑧完成

施工例②攪拌用パグミル羽根 セラミックライニング

チップをシートに並べる
①チップをシートに並べる。
下地処理(面荒らし、脱脂処理)
②下地処理(面荒らし、脱脂処理)
セラミックス側に接着剤を塗る
③セラミックス側に接着剤を塗る。
母材側にも接着剤を塗る
④母材側にも接着剤を塗る。
張り合わせる
⑤張り合わせる。
セラミックを押し付ける
⑥セラミックを押し付ける。
はみ出た余分な接着剤を取り除く
⑦はみ出た余分な接着剤を取り除く。
テープを剥がして完成
⑧テープを剥がして完成。

その他の施工例

間隔保持板
間隔保持板
振動振い(グリズリーバー)
振動振い(グリズリーバー)
ベンド管
ベンド管
ガス弁
ガス弁
シュート
シュート
施工事例
特殊ポンプの摩耗対策にセラミックライニング