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薄膜シリコン系コーティング 表面処理加工技術紹介

薄膜シリコン系コーティング

加工技術の詳細

1,特殊添加剤を配合したシリコン系化合物 撥水・離型コーティング技術です。
非常に薄膜なゆえ、前処理にプラズマ処理を行い親水性を持たせることでコーティング剤の密着効果を高めております。
2,〔膜厚〕形状により膜厚が変動いたします。
3,〔外観〕無色透明(対象物の大きさや形状により、ディッピング方式か刷毛塗いずれかとなります。刷毛塗の場合、干渉縞が残りますが性能に変化はございません。)

▼ 薄膜シリコン系コーティング 1μm以下
薄膜シリコン系コーティング

▼ 撥水性
薄膜シリコン系コーティング

加工可能サイズ

特段制限はございませんが、粘性のある液のため作業性と仕上がりの観点から小物などがお勧めです。

処理温度

常温~低温焼成となります。対象材質により異なります。

優れた特性

1,高い離型性を有する膜を形成します。
2,撥水性を付与できます。(アクリル114° 金属112° 接触角)
3,耐熱性に優れます。(-30~300℃まで使用が可能)
4,膜に柔軟性があり、ゴムなど伸縮する箇所に使用しても膜が追従します。

検証動画

ステンレス板と薄膜シリコン系コーティング板に、それぞれアルコールをかけた時の様子をご覧にいただける動画です。
薄膜シリコン系コーティング板が撥水性に優れていることが分かります。


此れまでに、ご使用頂いた用途例

粘着物裁断カッター刃、溶融樹脂用金型、ノズル、溶融樹脂ガイドなど

母材

金属、樹脂、ゴムなど
※樹脂・ゴムは種類によりテストが必要。

注意点(処理による欠点等)

薄膜となりますので、効果の持続性(耐久性)についてはご使用環境や用途、清掃方法により変動いたします。
ベアリングや複雑な穴形状を持った製品などショット後の洗浄が十分にできないものは、ショットメディアが残留するおそれがあります。

納期(数量、サイズによる異なる)

1週間~2週間程度。