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ブラストロンコーティング 表面処理加工技術紹介

ブラストロンコーティング

加工技術の詳細

1,電解硬質炭化クロムめっきです。母材にブラスト処理(砂・金属・セラミック等細かい粒子を高速で打付ける)を施した上で、ダイクロンコーティングを処理した加工技術です。
耐摩耗性に優れているブラストロンコーティング

2,殆どの金属素材に処理加工可能です。素材を生かして再処理する事も可能です。(素材の再利用)
※ただし、チタン・超硬金属・窒化処理あるいは、表面処理をしたものは加工不可です。

3,対象物との相性によって、表面の粗度(粗さ)を替える事が可能です。
ブラストは6種類から選定出来ます。※#40, #80, #120, #220, #400, #DX
▼ ブラストロンコーティング表面粗さ
ブラストロンコーティング表面粗さ

ブラストロン表面粗さ表(参考値)
#40 #80 #100 #200 #400 DX
Ra 4.0 1.4 1.0 0.45 0.35 0.16
Rmax 25〜30 10.0 6.0 3.8 2.5 1.3
Rz 20.0 9.5 5.2 3.0 2.0 1.0
RMS 4.5 1.8 1.2 0.6 0.4 0.2

※上記表中、弊社で出荷管理しておりますのはRMSになります。
それ以外につきましては参考値となります。ご承知おきください。
特に荒いものほど数字は変動しやすくなる傾向があります。

加工可能サイズ

ブラスト機のサイズが制約条件になります。
1000L×700W×400Hが目安です。(Φ800 のテーブル)

加工可能重量

100kg以下になります。

優れた特性

1,滑り性 表面に凹凸を付ける事により対象物との接触面積を減らし、抜群の滑り性を発揮させます。

2,耐摩耗性 処理材自体は勿論、対象物の摩耗も低減でき、表面粗度の選定により傷も付けにくくします。

3,母材との密着性 ダイクロンと同様に母材との密着性また耐熱性にも優れています。

此れまでに、ご使用頂いた用途例
滑り性・耐摩耗性 紙・樹脂等のシート、フィルム製品搬送ラインのテーブル、ターンバー等(特に、滑り性を重視してフッ素樹脂テープを貼付けて対応されているが摩耗でお困りな箇所)、樹脂・紙・金属等容器の搬送ラインのガイド、テーブルなど接触する箇所の部品、樹脂シート成型直後部品等
注意点

表面形状(粗度)の決定は、対象物や使用条件によって相性が有ります。ご相談ください。
場合によっては実際にご使用頂いて、トライアンドエラーで決定して頂く場合も有ります。トライアンドエラーで決定して頂く場合は、再処理をする可能性が有ります。
トライは粗度は細かい物からはじめて頂きますと素材の肉厚を保つ方向に成りますので、素材を再利用出来る回数が増やせます。

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