ホーム > 表面処理(目的・性能別検索) > 表面処理加工技術一覧 > TNGコート(ガラスコーティング)

TNGコート(ガラスコーティング) 表面処理加工技術紹介

TNGコート(ガラスコーティング)

TNGコートは株式会社立花商店で施工を行っています。
加工技術の詳細

1,TNGコート(常温硬化型離型コーティング):三次元架橋されたシロキサンの構造体で、常温硬化するガラスコーティングです。

2,金属だけでなくゴムや樹脂素材に対しても処理できる常温硬化型の離型性向上表面処理です。

3,フッ素樹脂コーティングと同等の離型性を有します。

4,槽に浸漬後乾燥させ、2~5μmと薄膜での成膜となります。

5,マスキング可能ですので、必要な部分だけに付着防止や滑性向上といった付加性能を与えることが可能です。

6,揮発性有機溶剤(VOC)を使用していません。

▼ TNGコート(ガラスコーティング)2μm前後

TNGコート(ガラスコーティング)

▼ 化学分子構造

化学分子構造

▼ 三次元架橋されたシロキサン骨格の構造体

三次元架橋されたシロキサン骨格の構造体

SEM画像

加工可能サイズ

処理槽のサイズは430Wx477Hx70L(㎜)です。
この範囲内での処理になります。
上記サイズ以上は要ご相談(独自の塗布方法により検討可)。

処理可能な重量

10kg以下になります。形状によってはそれ以上の重量物でも成膜できることがあります。ご相談ください。

処理温度

常温

優れた特徴

常温で処理できる点が最大の優位点です。
成膜される表面はフッ素樹脂に比べ硬く、鉛筆硬度で8H程度となります。そのため一定の耐摩耗性も持っています。
膜自体の耐熱性は1200℃ですので、高温下での使用も可能です。
→ ただし、離型効果や撥水効果は200℃以下でのご使用が推奨温度となります。

ワックスの發油性

検証動画

ステンレス板とTNGコート板に、それぞれアルコールをかけた時の様子をご覧にいただける動画です。
TNGコートが撥水性に優れていることが分かります。


此れまでに、ご使用頂いた用途例

複写機用部品、工場設備、PC子部品

母材

ほとんどの金属材料に対して処理可能です。ガラスやゴム、樹脂材料にも処理できます。

注意点(処理による欠点等)

耐薬品性はフッ素樹脂に準じます。
母材が大きく変形すると皮膜に亀裂が生じ剥離することがあります。

納期(数量、サイズによる異なる)

10日から2週間程度。