ホーム > お困りごと解決事例 > シート搬送に不可欠な、フッ素樹脂チューブと静電気対策
お客様のもとで使用している、シート搬送用のゴムロールについての事例です。
サイズプレス(紙の表面に印刷しやすい処理を施す装置)の直後、ドライヤー入口(紙を直接乾かせるロール状の装置)に設置されたゴムロール(φ190×3700L)に付着した汚れが、さらに製品に付着してしまうとお困りでした。
| ![]() |
ロール表面対策として、以下のポイントを抑える必要がありました。
お客様のご要望
|
![]() |
上記ポイントを検討した結果、ロール表面にフッ素樹脂チューブ(PFA FEP)を加熱収縮にて被覆させる提案をいたしました。
フッ素樹脂チューブ(PFA FEP)の特徴規格サイズ | φ1.5?φ400、長さ最大6000mmまで対応します。厚み0.5tと1.5t(一部グレードを除きます) |
主な用途例 | 各装置のロール OA機器 製紙 紙加工 フィルム加工機 繊維機 印刷機 産業機械全般 絶縁保護 |
また、静電気がチューブに帯電する事も考えられましたので、静電気対策も行いました。
今回は低コストで取り付けが容易なアキレス株式会社製「ノンスパーク」を取り付けました。アルミフレームにステンレスの繊維を植え込んでいる構造で、規格サイズ以外にも特注サイズが可能な商品です。
*製紙業界でのテフロンチューブ使用例-- 下図1~4によく使用されています。
フッ素樹脂のチューブを被覆した事により、ゴミが付着しにくくなりました。
また清掃が容易になり、メンテナンスを低減できました。
蒲田工業では、フッ素樹脂チューブの施工が可能です。今回の事例では母材をお預かりさせていただき、専用ドライヤーと冶具を使用して作業を行いました。
営業の枠を超えエンジニアリングまで手掛けられる強みを持っています。設備の基本設計やCADによる製図、そして現場の施工管理までこなすことができ、社内外から頼りにされる存在です。