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加熱炉切替弁で年間推定数千万円の効果(2006年実績)

お客様のお困り事  HB-05

切替弁に関する事例です。
高温環境下・高頻度で作動する切替弁(エアー式自動ON-OFF弁)の作動不良が多発していました。

設備の概要 非常に高温な排気ガスが発生する、切替弁にとってはかなり過酷な使用環境のもと、数十秒に1回という高い頻度で切替を行っていました。
寿命が1~2年と短く、動作不良も多発していました。





お客様の抱える課題
  • 燃料ガス切替弁・排気ガス切り替え弁のボディーとシャフトの隙間にダスト・タール分が入り込み、固着してしまうことによる動作不良。
  • ラインの停止による生産率の低下。
  • バルブの寿命が約1~2年と短い。
  • 駆動部(エアーシリンダー)の故障・動作不良の頻発。
  • バルブの締切り不良による原材料費のロス。
  • 分解清掃・交換作業における手間、費用の負担。

蒲田工業からのご提案内容

増産体制確保、燃料原単位削減を図るためには、切替弁寿命延長が必要不可欠でした。
そこで、ご使用中のバルブに代わるエヌビーエス製ユニフローバルブを提案しました。

解決のポイント
  • エヌビーエス製ユニフローバルブへの変更。
  • 上下2箇所のダストシール構造。
  • 低トルクメタルシートの開発。
  • 駆動部のコンパクト化。

ユニフローバルブは、非常に高頻度な開閉条件でも安定して作動します。また、精密な加工により、流体内のダスト等がボディーとシャフトの隙間に入りにくい構造になっています。さらに弁体の上下2箇所にダストシール構造を設けることにより、ダスト・タールの侵入を防いでいます。
高温の使用条件で最適な弁機能が発揮できるよう、熱膨張率を考慮して設計されており、温度変化によるシャフトの噛み込みや内部リークも発生しません。
既設の設備に取り付けるため、スペースに制限がありましたが、新しいシート材料の開発をメーカーに依頼しました。
当初は難しいとの回答でしたが、何とかできないかと繰り返し交渉し、テストサンプルの製作、開閉試験、リークテストを経て製品化に成功しました。
その結果、バルブの作動トルクを小さくでき、コンパクトな駆動部(エアーシリンダー)で解決することができました。
ユニフローバルブの導入後もいくつか問題点が発生しましたが、お客様・メーカー・蒲田工業が協力し、改善改良して現在に至っています。

※ご使用条件にあったボディー材質選定、シート材質選定、構造選定、駆動部選定をした後にお見積させていただきます。バルブの製作は全て受注生産方式のため、納期は3ヶ月前後いただいております。

NBSバルブについての詳細はこちらをご覧ください

解決した内容、お客様の声

ユニフローバルブをご採用いただいてから、燃料原単位の削減や補修費用の削減等で年間数千万円(推定)の効果が出ているそうです。

メリット
  • 加熱炉のバルブが原因となる異常発生、ライン停止が激減。
  • バルブの寿命延長により、連続運転、安定操業、増産体制への対応が可能となった。
  • 燃料ガスの漏れによる爆発等の異常燃焼防止に役立った。
  • 燃料ガスの原単位の削減に成功した。
  • 補修費用の削減に成功した。

蒲田工業がご提供できる価値

蒲田工業はNBSバルブを始め、様々なバルブメーカーの代理店として、メーカーと共に改造・改良に取り組み「装置を止めないバルブ」をお届けいたします。
また、バルブの交換・設置やメンテナンスのご要望にもお応えします。お困りの際は、是非お問い合わせ下さい。

営業マンの紹介    福山営業所  高場 啓司

鋭い洞察力とスピード力で『お客様のお困りごと』を的確に捉え何通りもの解決策を見つけ出しご提案します。これまで培ってきた工事案件の豊富な実績からなる提案力でプラント工事などの大型工事案件をコーディネートします。

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