ホーム > お困りごと解決事例 > 抜群の水切れ!特殊ウレタンエラストマーを採用した吸水ロール
プリント基板の酸洗、水洗後、ワークを上下に配置されたロール間を通し水切りを行います。温風による完全乾燥前に、できる限り水分を除去することで、乾燥時間の短縮、ヒータ―の運転コストの削減をしなければなりません。
一般的なPVA製スポンジロールを使用していましたが水分除去率が低いことと乾燥時の硬化にお悩みでした。
① とにかく高い吸水率が安定するロールが欲しい。
② 現在使用中のPVA製ロールは乾燥してしまうと硬くなってしまい、ワークを傷つける懸念がある。
特殊なポリウレタンエラストマー製ルビーセルロールを提案しました。ルビーセルは微細連続気孔(ミクロポーラス)を持つ、ウレタンスポンジです。
① 抜群の吸水、保水性を持っており、乾燥むら、ウォーターマークの発生を防ぐ。
② 乾燥しても柔軟性を保つことができる。
・気孔は用途に応じて10~100ミクロンの間で調節でき、硬度の調整も自由自在。
・耐水性、耐蝕性、成型性、通気性、耐熱性(Max.120℃)に優れ、一般的なPVAスポンジと異なり、DRY状態、WET状態において、硬度の変化も殆どありません。
・耐摩耗性も非常に高く、発塵も殆どありません。(シート状の製品はクリーンルーム内でのパーティクル拭き上げに使用されます)
*今回は水切りが目的でしたので、ポリウレタンエラストマーを提案しましたが、薬液(メッキ液や洗浄液など)の液切り用途には、耐薬品性に優れたポリオレフィンスポンジロールもご用意しております。塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム、エタノールアミン、酢酸エチルなど酸性、アルカリ性に関わらず優れた薬品性を持っています。
PVAスポンジと比較して圧倒的に水分除去性能が上がりました。寿命も長く、コストダウンにもつながっています。
蒲田工業では長年各種ロール製作、ライニングを行ってまいりました。印刷用グラビアロールや、フィルム搬送ロール、大型駆動ロールなどロールと一口に言っても多種多様です。ロール本体の設計製作、ライニングなど各種表面処理ともに実績を積み重ねてきました。ロールでお悩みの際はぜひご相談ください。
長年、福山営業所の中堅社員として、既存のお客様のフォローを行いながら新規のお客様の開拓も行い、お客さまからの信頼も厚い。ロール、溶射についての知識は社内でもずば抜けています。
現在は環境エンジニアリング部において、様々な業種におけるクリーン化の提案を行なっています。