ホーム > お困りごと解決事例 > ブロワーの排気騒音対策に!
製紙会社様でブロワーの排気口からの騒音を抑えたいが、なかなか仕様を満足させる製品が見つからない、また対策をしなければならない期限が迫っているため何とかならないかとご相談を頂きました。
問題点とポイント
① ブロワー排気には水分が多くふくまれている。
② ブロワーの性能上、極力圧力損失が少ないこと。
③ 騒音箇所は2箇所あり、それぞれに合わせた対策が必要になる。
(#1は排気ファン用角ダクト1400mm、#2ルーツブロワ用ダクトφ500x2本)
#1スリットサイレンサ | #2ルーツブロワ用ダクト |
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一般防音材(グラスウール等)は水分を吸収して吸音効果を極端に低下させてしまうため、防水性を重視し、2箇所共に騒音対策を施しても排気風量を極力落とさない対策案を提示しました。
ポイント
① 2箇所共に音圧レベルは、排気口直近で10dB減音を目標とさせていただきました。
② #2は排気エアーに含まれる水分が多いため、防水効果の高いアルミ繊維の吸音材を表面に使用し、撥水性グラスウール吸音材を併用したサイレンサーを製作して、ダクト間に挿入し吸音効果を持続させる。
③ #1は吸音性能と風量の確保のため、スリットサイレンサーを製作し現場で取付施工する。
④ 効果を確認して頂けるように対策前後の騒音レベル測定も行い、データーを提出する。
風量の確保の問題などで良い対策案が見つからず、蒲田工業からの対策案に期待されたそうです。
施工結果測定で#1は、排気出口97dBが82dBに、#2は排気出口で98dBが89dBに減音しました。通常の納期の半分以下の日数で施工して、ご希望納期に間に合わせる事が出来ました。
*製品の補足説明
アルミ繊維吸音材(100μ程度のアルミ繊維をプレス成型し厚さ1.5mmで通常の100mmtの吸音材と比べて非常に薄いにもかかわらず優れた吸音性能を発揮します)
1)グラスウール吸音材と違い、素材がアルミであるため水分の吸込みが少なく、保持する時間が極端に短く、吸音効果が低下しない。
2)従来の吸音材料のように繊維や粒子が飛散しません。また、体に付着してチクチクする事がありません。
3)耐候性に優れています。
4)1.5mmt・2000g/㎡と軽量で、リサイクル対応素材です。
お客様のお困り事を豊富な製品知識や情報量で解決します。環境保全やコストダウン、歩留り改善などの数多い納入事例などをもとにご提案やアイデアを提供します。
製紙業界とセットメーカー様を中心に営業活動を行なっています。
持ち前の責任感とガッツでお客様のお困り事に真剣に取り組みます。