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京浜営業所 木田さん取材記

DATE2014.11.20 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、京浜営業所の木田さんを取材させて頂きました。


血液型:    B型
星座:     うお座
趣味:     アルティメット
好きな食べ物: ハンバーグ
社歴:     7年

Q: 現在の仕事内容をお聞かせください

営業として主にセットメーカー様を担当しています。お客様が製造される機械に組み込まれるゴム・スポンジ加工品や樹脂加工品、タイミングベルト、搬送ベルトといった各種パーツを納入しています。一部食品会社様も担当しています。こちらは製造ライン向けの消耗品販売や各種メンテナンス工事や生産設備の改善といった仕事がメインです。


Q: 相模原と京浜の違いは何ですか?

相模原営業所で4年、京浜営業所に異動して4年たちましたが、営業所の違いというより、担当しているお客様の違いが大きいです。相模原では工場の設備関連の仕事がほとんどで、京浜に来て初めてセットメーカー様を担当することになったという点です。
もう一つ違いを感じるのはお客様への物理的な距離です。相模原では1時間、2時間かかることがざらでしたが、今担当しているお客様は30分以内に訪問できるところがほとんどなので、スケジュールの組み方などに違いが出ます。


Q: 相模原時代で印象に残っている仕事は?

入社して最初に担当した食品容器を製造されているお客様では、いろいろな仕事をやらせてもらえたので本当に勉強になりました。金型の表面処理、搬送ラインのメンテナンス、台車や棚の納入、各種設備の改善に必要な装置や、部品の製作といったものです。ちょうど担当している時に、工場の建て替え工事に伴う大がかりな搬送ラインの変更がありました。コンベアをかなりまとまった金額で受注することができたのが担当中の大きな成果です。

飲料会社様の担当で印象に残っているのは冷却水洗浄装置の導入です。先輩が別のお客様で導入試験をされているのを見て興味を持ち、同行してもらって提案しました。熱交換器の循環水が汚れてしまう。循環水中のシリカやカルシウムが結晶化して熱交換の効率が落ちてしまうという情報は掴んでいたので、こちらでもまずテストの提案をしてみました。幸いお客様も興味を持ってもらえテストしてみたところ、予想以上に(笑)良い結果が出て正式導入されることになりました。従来は薬品を投入して殺菌をされていたのですが、提案したシステムは、金属イオンの効果で殺菌する方式で、ランニングコストの比較検証の面でも高く評価してもらえました。最終的に5台導入頂け、売上金額の面でも印象に残る仕事になりました。

一番印象に残っているのは乳業会社様です。引き継いだ時点では取引実績もほぼゼロの状態でした。それでも定期的に通って、扱い商品の提案をしたり、何が必要とされているのかヒアリングしたり粘り強く続けました。ある時、たまたま設備部長さんから「君のところはベルトのエンドレスをしているんだよな。ちょっと切れそうなベルトがあるんだが、すぐにでも交換工事できるか?」と声を掛けて頂きました。すぐに交換用ベルト、業者さんの手配をして当日深夜のライン停止タイミングで工事を行いました。それが記念すべき初仕事です。その対応が認められて、どんどん担当者を紹介してもらえ徐々に仕事が増えていきました。
転機となったのは、お客様の購買システムに登録してもらえたことです。ベルト工事以外にも、消耗品や備品類など扱えるものをとにかく見積りして、登録してもらいました。最安値登録されていると自動的にご注文頂けるシステムになっていましたので仕入先さんからの協力も受けて、かなり頑張った価格を提示しました。その甲斐あって、まとまった受注を頂けるようになりました。そうしているうちに関連会社の別工場も紹介してもらえるようになり、ますます取引を拡大することができました。紹介してもらえるというのは、やっぱりそれなりに評価してもらえた証しだと感じられ、嬉しかったです。


Q:  京浜営業所での仕事について教えてください。


一部相模原と同様に生産設備に関する仕事もしていますが、メインはお客様の機械向け部品の納入です。異動し担当した当初はとにかく管理する部品点数の多さに戸惑いました。タイミングベルトもサイズ違いで膨大な種類あり、ゴムや樹脂の加工品も似たような品名の部品が多くて、覚えるのに一苦労でした。既に採用され、在庫している部品の受発注管理をしながら、新機種への採用を営業しています。開発段階から関わり、相談を受けながら新しい素材や機構を提案し、試作品を作り、検証し、と繰り返しながら採用を働きかけます。新規部品以外にもコストダウンや性能アップにつながる提案をこちらは主として購買部門に対し提案しシェアアップに努めています。
工場の生産設備を相手にするのとは違い、部品1点1点の単価は大きな金額ではありませんが、一度採用されればモデルチェンジまで数年間継続的に受注できますし、基幹部品は複数の機種で使われることもありトータルでは大きな売り上げになります。最初はこうした仕事の進め方や、成果としての売上が出るまでの時間の長さなどになかなか慣れませんでしたが、最近は自分なりにある程度やり方が確立してきたと感じています。ただ生産スケジュールの変更やそれに伴う納期の前倒しなどは日常茶飯事なので、計画通りに自分のペースで仕事が進められるかというと、なかなかそうではありません。



Q:  営業活動において努力している点はなんですか?


一番考えているのは、お客様の特急納期要請にいかに応えるかということです。通常の納期でない要請が出る背景には、お客様にも事情があって、簡単に言うとお客様も困っている状況なわけです。製品が現場で何らかのトラブルを起こして対策部品が必要になったとか、大口の受注が急に決まったとか、納入予定の機種が変更されたとかいろいろな状況があります。お客様が困っている時にどれだけ役に立てるかが、自分の価値を決めると思っているので、全力で対応します。朝一で千葉まで部品を取りに行ったり、仕入先の加工屋さんの工場で待機して、出来上がり次第届けたり、できることは全部やります。

あと意識しているのは、図面を良く読むということです。ただFAXしておしまいというのではなくて、公差や加工難易点は読み取れるように気を付けています。素材であるゴムや樹脂の物性だとか性質などもなるべく覚えて、お客様に適切なアドバイスができるようにと心掛けています。逆にこうしたことができないと、開発の方や、仕入先さんから「木田は何にもわかっていない、相談しても無駄だ」と思われてしまうだろうし、対応のスピードもいつまで経っても速くならないと思うので日頃から意識しています。


Q:  仕事のやりがいはなんですか?

やっぱり、お客様に感謝されることですかね。納期に何とか間に合わせて、感謝されて、評価されていうのが、「何とか間に合わせよう」という原動力にもなります。


Q:  今後の目標はなんですか??

セットメーカー様をメインに担当している社員は蒲田工業の中でも少ないので、他の社員とはちょっと目標に対しての感覚が違う部分もあると思います。部品としての採用は長い目で見ての利益計算が必要で、今提案している部品が数字になるのは数年先という事が多いし、一発の受注でホームラン!ということは難しい面があります。単価が高くて粗利率が良くても、生産台数が少ない機種での採用だったら、数字的にはあまり意味はないし、単価も安い、粗利率も低い、でも主力機種に複数個使用される部品であれば、トータルの貢献度は大きくなる。ここら辺の感覚を磨かないと最終的な成績には結びつかないと感じています。育つ部品か、そうでないかを見極める嗅覚は絶対に必要です。
とはいえ、日々の営業活動の成果が売上数字であり、粗利数字であるのは間違いないので、年間での粗利数字に対してのこだわりはあります。今挙げている数字を数年間で2割アップさせることが目標です。



木田さんのインタビューは以上です。
お客様に図面を送る時に、ただ送ってしまいというのではなく、公差や加工難易点は読み取れるように気を付けたり、お客様が困っている時に全力で対応してあげたり、お客様の立場に立って考えることの重要性を再び感じました。また、お客様に感謝させることは原動力だということにも印象に残りました。

取材させて頂き、ありがとうございましたm(__)m。

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相模原営業所 佐藤さん取材記

DATE2014.11.12 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、相模原営業所の佐藤さんを取材させて頂きました。

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血液型:    B型
星座:     かに座
趣味:     フットサル
好きな食べ物: お魚、イチゴ
社歴:     11年

Q: 現在の仕事内容をお聞かせください

営業所近くの多摩エリア、神奈川県北部だけでなく、山梨、埼玉のお客様も担当しています。圏央道の開通で甲府までの移動時間が短縮されました!食品、薬品、サニタリー関連のお客様が多く、物品の販売だけでなく、製造装置を一から設計製作したり、改造して能力向上を図ることにも力を入れています。設計から行うとなると、性能や能力の保証も必要なので他社は敬遠しがちですが、自分は差別化できると考えて積極的に提案しています。工事仕事なども行っていますが、毎月安定した売上となっているのは包装機械メーカー様向けの、フッ素樹脂コーティング受託加工です。


Q: どうやってフッ素樹脂受託加工の売上を柱にまで伸ばしていかれたのですか?

最初担当を引継いだ時には、コンベアベルトのしか納入していなかった。お客様に通う中で、いろいろな部品にフッ素樹脂のコーティングを使われていて、かなりの量があるように見えた。当然受注している業者さんがいて、調べてみると毎日納品、引き取りを行っている。参入余地はないかなあと思ったけれども、お客様に現状に満足されているか聞いてみたのです。すると、価格、納期共に満足されていないことが分かった。毎日母材の引き取りに来るけど、直接加工業者さんが引き取りをしているのではなくて、商社が引き取り後、工場へ送付していて、結果的に納期は10日間必要とされていました。価格の面でも決して満足されていなかった。
そこで、協力会社さんと相談して、引き取りから納入までの日数を最短にできる流れを考えて、価格も絶対に負けないレベルに設定して、提案した。それが認められて、当社に切り替えて頂き今に至るという感じです。納期の前倒し要請にも応え、更に評価されて受注が拡大できました。


Q:  お客様と接している時に心がけていることをお聞かせください

お客様が何を求めているか感じること。何を必要としているか、伝えたいと思われているかを感じ取る。見積書を提出した時の表情の変化を見て、満足されたのか失望されたのか、商品説明しながら目線の動きを追って、別の商品に興味を持たれているのかなどを逃さないようにしています。言葉の一つ一つ、声のトーン、表情、今までの経験ももちろんあるけれど、常に意識して接しています。

― 常に表情を見ながら、組み立てていくという感じですか?

そうですね。あと見ているだけでなくて直接お聞きすることももちろん大事にしています。商社に対して何を求められているのか、蒲田工業に対して何を求められているのか、自分には何を求めているのか、勝手にこちらで決めつけるんじゃなくてきちんと聞いてみる。特に新たに担当することになったお客様や、異動されてきたお客様にはまず聞くことから始まると思っています。
対応方法もこちらの都合で考えてはだめで、スピードを何より重視されるのか、書面での回答を望まれるのか、頻繁な訪問を望まれるのか、メールなりで事前報告した方が良いのか。午前中と午後でどちらが打ち合わせ時間を取ってもらいやすいか、ここら辺をしっかり押さえていく必要性はありますね。遠方のお客様も多いので効率的なスケジュールも立てなくてはいけないから、「アポなしで訪問して会えませんでした・・・」という訳にはいかないですね。ある程度こちらの訪問希望に柔軟に応じて頂けるお客様もリストアップしたりして、効率化を図っています。


Q:  新規開拓力に定評がありますが、何か秘訣があるのですか?

新規開拓は、得意不得意というよりは、やるかやらないかだと思います。数字がなきゃ自分でつくるしかないと思います。甲府のお客様を引継いだ際は、全然売上がある訳じゃなかった。2時間以上もかかるのにそのエリアで売上がないのでは不合理でしょう。既存のお客様でアップさせるのはもちろん、周辺のお客様もないかなと思って、飛び込み営業からスタートさせた。会社案内持って飛び込んだり、代表番号に電話して、関係部署を教えてもらったり、とりあえずカタログを総務さんにお渡しして、担当者に渡してもらえるようにお願いしたりしました。

― 実際は簡単ではないですよね?

いきなり訪問して担当者に会って頂けたケースもあるけど、まあ、そんなにうまく行かない方が多いですね。お会いできても仕事を頂けるかどうかは別問題だしね。

― その難しさをどう克服されたのですか?

まず通うこと、繰り返し何度も通ってどう役に立てるか、プレゼンする。通うことでこちらの真剣さを感じてもらう。もう一つはただ訪問するだけではなくて、何らかの印象が残る工夫を絶対にすること。そして一つでもいいから何か宿題を必ずもらうこと。次の訪問の約束でもいいし、見積依頼をもらえれば最高だし、「こんな商品探している」という情報でもいい。こちらを試す意味もあって敢えて無理難題というか難しい宿題を与えられることもあるけれど、テーマを頂ければ「ダメでした。ご要望に完全にお応えするものは見つかりませんでした」となっても続けて「でも、こういう製品はありますがテストしてみませんか」と提案もできる。


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Q:  取材記でもあったシャトレーゼ様も新規開拓でしたよね?シャトレーゼ様で印象に残った仕事は?
シャトレーゼ様「お客様取材記」

案件としては北海道と福岡の工場に納入したシュリンク包装機ですね、コンベアシステムもセットで納入したのでまとまった金額の案件になりました。
もともとはうちに引合いを頂いていたのはコンベアシステムだけだったのですね。仕様を打ち合わせていく中で、包装機の前後にコンベアを設置すると伺って「包装機は今までのマシンを流用されるのですか」と聞いたら「いや、新規に購入する予定」とのこと、「もう決定されているのですか」と重ねて聞いたら「ほぼ決めたけど、まだ発注はかけていない」と。だったら「うちにも可能性はありますか?競札に参加できるのなら、ぜひ参加させて下さい」とお願いしてチャンスをもらって、見事成約できた。受注後も立会検査だとか、据付後の調整だとかいろいろあって印象に残っています。

Q:  営業活動において努力しているところ、ありますか?

お客様に素直に聞く姿勢。正直に、嘘をつかず話をすること、これは努力というより当たり前なのかもしれません。
努力という点では、できる限り仕事をためない。その日にやると決めたことは、遅くなっても最後までやってから帰る。結局ためてしまうと余計大変になることが分かっているからだけど、これは努力しています。
あと、最近忙しくて全然できていないのですが、仕事に追いかけられるのではなくて、こちらから追いかけるようにしたい。物品販売と工事、顧客構成、お客様の投資計画、いろいろなバランスを考えながら、こちらから提案して営業することをもっとしていきたいと考えています。このところ、依頼される仕事をこなして結果的に数字になってという面が強くて・・・。もっと計画を立てて、提案活動に時間を割けるようにしないといけないと思っています。



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Q:  仕事のやりがいは何ですか?

自分でやり方を描いて、形になることはやりがいになります。具体的にいうと、実績のない商品を、「ここにだったら採用されるだろう」、と考えて提案して、狙い通り採用されて、結果お客様も喜ばれる。こうした仕事ができた時は達成感を感じられて嬉しいです。
あと、家族のためにということで頑張ることができるというのは間違いなくあります。お客様のため、会社のため、社会のためというのも大切だと思うけれども、辛いときに頑張る力ということでは家族の存在は大きいです。


Q:  今後の目標はどのようなものですか?

社内だけでなく、世の中の同世代で自分がどれぐらいの位置にいるのかということを意識しています。自分の能力、人格、仕事、プライベートも含めてポジションや位置というものがちゃんとできているのかな、どうかなと考えています。目標設定も低い設定で満足しているだけでないのか。目指すべき目標が適切なレベルなのかを考えています。


― 具体的に目指しているイメージなどありますか?

営業手法でも、ツールの活用でも提案力でも常に一歩先を行っていたいと思っていて、同世代には負けたくないというのはあります。カタログだけで提案するのではなくて、必要性や導入メリットをパワーポイントで自分なりにまとめて提案するとか、iPadを営業に活用するとか。どちらも導入当初は同業他社でやっているところはほとんどなくて、差別化できる要素になりました。新しいやり方やツールをどんどん取り込んで、使いこなしていくことは年齢を重ねてもやっていこうと思っています。


Q:  プライベートの過ごし方を教えて下さい。

プライベート?家族との時間を大切にしています。あと毎週火曜日にはフットサルやっています。できるだけ時間作って参加するようにしています。ちょっと怪我してしばらく休んでいましたけど、先週から復帰したところです。

佐藤主任のインタビューは以上です。
取材の前、佐藤さんのことを他の人に聞いたら、「非常に頭が良い営業マンだよ」と聞きました。実際取材してやはりそのとおりだと感じました。
「新規開拓は、得意不得意というよりは、やるかやらないか」、「仕事に追いかけられるのではなくて、こちらから追いかけるようにしたい」「世の中の同世代で自分がどれぐらいの位置にいるのかということを意識しています」等の積極的な話しに励まされました。取材させて頂き、ありがとうございましたm(__)m。


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相模原営業所 佐久間さん取材記

DATE2014.10.29 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、相模原営業所の佐久間さんを取材させて頂きました。

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血液型:    B型
星座:     ふたご座
趣味:     ゴルフ、フットサル
好きな食べ物: お寿司、プリン
社歴:     20年

Q: 現在の仕事内容をお聞かせください

お客様は8割が製造業、残り2割が設備管理をされている会社という構成です。お客様が製造されている製品は様々ですが、私が主に担当しているのは、各社の生産管理、生産技術、保全などを行われている部門です。
環境対策、生産効率の向上、省人化などに取り組まれている担当者の方々に新製品情報の提供や改善提案をすることが日々の営業活動の中心です。


― 具体的にどのような提案をされるのですか?
 改善テーマでいうと、省人化、自動化に関するものが多いですね。食品関連のお客様では、省人化はコストの点だけでなく、異物混入対策やフードディフェンスの観点からもホットなテーマなので力を入れて提案しています。


Q: 今までの仕事で一番印象に残ったことは?

一番は入社して初めて担当したお客様との関係ですね。社会人としての経験も常識もなくて、未熟だったから余計にそう感じたのだと思いますが、とにかく厳しい方で当時は本当にきつくて、辛かった。特に納期管理に厳しくて、「いつ持ってくるの?とにかく急ぎ!急ぎ!」と毎日言われ、一時期は、そのお客様を訪問したくないとまで正直思うぐらいでした。でも逃げ出すわけにもいかないから、怒られながらもずっと通っていました。
後からお聞きしたら、ちょうど自分と同世代の息子さんがいらっしゃって、「佐久間はもう一人の息子だ」と思って頂けていたようです。だからこそ自分が一人前になるように厳しく指導してくれているということが徐々にわかって来て、こちらも本当に父親のように感じていたというか・・・。納期管理以外にも、言葉遣い、進捗状況の報告といった仕事の仕方、仕事に対しての姿勢を教わりました。その時にコツコツやることの大切さを学んだことが今の自分を作っていると思っています。
6年間担当して、次の担当者と一緒に引継の挨拶に伺ったときは、思わずうるうるっときて、不覚にも涙が出てしまいました。今でも本当に感謝しています。


Q:  お客様と接している時に心がけていることをお聞かせください

必要と思ってもらえる、本音を打ち明けられる営業マンになりたいと思っています。簡単に手に入るような品物では自分自身の必要性はなかなか感じてもらえなくて、既製品にはない、既製品では使いづらいものを形にしたり、提案することができてはじめて認めてもらえるのです。そのためにはやはり情報を持ってないといけないから、展示会に足を運んで新製品情報を仕入れたり、仕入先さんからの情報を逃さないようにしたりすることは意識しています。
本音を打ち明けてもらえる関係を築くためには、自分が分からないことは素直に分かりませんと正直に伝えるように心掛けています。それによってお客様が教えてくれたりもするので、知ったかぶりをしないようにしています。お客様のニーズ、ウォンツを的確に掴まえるには、お客様に話して頂くのが最も正確だと思っていますし、的確に掴まなければ良い提案も出来ないと考えています。


― 海外向け設備納入で表彰されていましたが、どのようなお仕事だったのでしょうか?
「お客様取材記」にも登場頂いたお客様がアフリカで新工場を立ち上げるプロジェクトを担当され、コンベアやシートシャッター、エアシャワー、捕虫器といった設備をご発注頂けました。設置工事は全て現地で行われるということで、横浜港に納入するまでが範囲でした。ただ、そのまま送っても、現地で設置をされるゼネコンさんや、作業員の方は困るだろうと思い。コンベアメーカーさんとも相談して動画マニュアルを撮影することにしました。英語版の組立要領書も用意しましたが、「動画の方が誰が見ても分かりやすいよね」ということになり、出荷前に一通りコンベアを組立て、バラシまでメーカーさんに行ってもらって、自分が監督、撮影をしました。動画撮影をしない製品についても、図面の部品番号を、実際のパーツにシールで1点1点貼りつけたり、接合箇所を色分けマーキングしたり、できることは全部やって出荷しました。
現地で受取り、設置監督をされたお客様から「本当に助かったよ」と報告してもらえたので、手間を掛けた甲斐があったなあと思っています。


― 動画マニュアルの作成は依頼されたのではないのですか?
依頼されてではなくて、あくまでもサービスということで提案しました。国内なら何とでもなると思いますけど、海外だと作業にあたる方のレベルもわからないですし、どんなトラブルが起こるかわからないとおもったので、こちらでできることは全てやろうという思いでした。

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Q:  営業活動において、努力している点について教えて下さい

基本的にはさっきも言った通り、分からないことは「すみません。分かりません。教えて下さい」お客様に聞くということです。自分は聞くことは恥ずかしいことではないと思っていて、知らないままにしておくことの方が恥ずかしいと思っています。分かったふりして的外れな提案をするのではなく、真剣にお客様に向き合って、要望をお聞きしてはじめて役に立てると考えています。それから、聞く相手は、お客様だけじゃないですね。詳しい情報を持っていると思えば、年下の社員にも聞いて、いろいろ教えてもらいます。

― お客様の社員食堂に一日いたとお聞きしましたが
一日というのは大げさで、食堂だけにいたわけではないですよ(笑)まだ担当を引継いだばかりで、実績も人脈もないお客様に何とか自分自身を売り込みたいと考えていたのです。ベルトエンドレスの工事や、納品で訪問しながらとにかく一日中工場の中にいようと決めました。従業員用食堂を出入り業者も利用できることを知って、最初はご飯代を安く済ませられるからという理由で利用していました。食事しながらまわりを見ると、生命保険のセールスさんなんかがこのタイミングで回っているのです、それを見て自分でもやってみたのが最初です。

― いきなり話しかけるのは、難しくなかったですか?
さすがにいきなり知らない方には行けないから、まずは、知っている方を探して、相席させてもらって紹介してもらうパターンから始めました。それで挨拶できる人を増やして、毎回席を変えてと続けました。あと、食堂だけでなくて、喫煙所とか休憩所にも張り込みましたよ(笑)食堂も休憩所もやっぱり、お客様もリラックスしているから、話しかけやすいしね。そこで「ベルト交換をやっています」「こんなコンベア販売しています」というように紹介しながら挨拶し続けたら、「じゃあ、今から現場見てよ」「寸法図って見積もりして」と依頼を頂けるようになってきました。


― 他に営業活動において努力しているところ、ありますか?
今はますます競争が厳しくなって、2社購買、3社購買が当たり前で、どんなにお客様と親密になれても、価格、納期で負けたら受注できないケースが増えています。だから、既製品に関しては常に仕入先さんと相談しながら対策して、新しい仕入先さんの開拓も進めています。そういった情報をリストにまとめて、常に更新して他社に負けないようにという努力は自分もそうだし、営業所でもしています。
もっと営業所間の情報共有を進めて、この面での競争力を高めていく必要性は感じていますね。


― 価格や納期以外に他社との差別化ポイントとされている点はありますか?
商社としての強みを活かすことですね。物品納入だけでなくて、据付工事、配管工事なども一括して請け負うことができるのは強みだと思います。トータルコーディネートすることでお客様の手間を減らすことができるし、実際評価してもらえている部分ですね。あとは扱い商品の幅が蒲田工業は広いから、例えば漏えい対策の二重管をきっかけに、床ライニングを提案したり、タンクを提案したりできるというのも強みですね。そのためにもいろいろな情報を持って、お客様の要望をどう聞き出すかがやはり大切だと思います。


Q:  仕事のやりがいはなんですか?

お客様に感謝されることが非常に嬉しくて、それがやりがいですね。小さなことでも「ありがとう」と言ってもらえると、やって良かったなあと思えます。
もう一つはこの仕事をしていると、いろいろな人に接する機会が多いですよね。お客様、仕入先さん、社内、世代も様々な人と接する中で、学ぶこと、刺激を受けることがいっぱいあって、これもやりがいにつながっています。だから人との出会いを大事に、大切にとはいつも思っています。

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Q:  今後の目標はなんですか?

今担当しているお客様は海外進出に力を入れているので、ここで実績、成果を上げることが第一です。お客様に伺うと、国内はかなり利幅が薄くなっていて、今後の成長はやはり海外でという話が多い。仕入先さんと協力して、今回評価頂けたような対応をして海外工場向けの設備や資材の納入に力を入れています。今後も海外の工場新設の話にしっかり喰らいついていきます!


Q:  プライベートはどのように過ごしていますか?

ゴルフが大好きなので、休みの日は朝4時半に起きて練習場に行きます。家族が起きてくる前には帰ります。妻から、家族との時間はしっかり作ってと言われるので・・・。このやり方は以前の上司から「こんな時間の使い方もあるよ」と教えてもらいました。子供と遊ぶ時間も大切にしたいから頑張って早起きします!ゴルフの目標は「いつかはパープレー!」です。


佐久間課長のインタビューは以上です。
「お客様に聞くことは恥ずかしいことではない、知らないままにしておくことの方が恥ずかしい」、「必要と思ってもらえる、本音を打ち明けられる営業マンになりたい」...等々、非常に良い話をしてくれました。(^^♪お客様に対する強い思いやりを持つ営業マンと感じました。
取材させて頂き、ありがとうございましたm(__)m。


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クリーン化セミナーを行いました

DATE2014.10.24 CATEGORY現場レポート

営業推進部の飴本です。

先日長野県プラスチック工業会様のお招きで「樹脂成型工場におけるクリーン化事例」セミナーを開催してまいりました。成形技術講習会のプログラムとして谷口技術士事務所 谷口先生による講義に続き、私とクリーン事業部鳥海主任の2名で講師を務めました。


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行きの新幹線車窓からの風景


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当日使用した資料

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当日は70名近くの受講があり、会場はほぼ満員でした。
今回の講習会は長野県プラスチック工業会、長野県プラスチック高度加工研究会、長野県3者様による主催ということで、長野県の担当部長様から冒頭挨拶がありました。



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今回共に講師を務めた鳥海主任、豊富な現場経験に基づき実地に即した分かりやすい説明を展開してくれました。
セミナー後の質疑応答も当初の予定時間を越える程頂き、盛況のうちに閉会となりました。
お招き頂き誠にありがとうございました。
今後、受講された各社様で生産環境整備の実績をあげ、高品質、高度なモノづくりに貢献していけるよう鋭意フォロー活動を進めてまいります。

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相模原営業所 岩田さん取材記

DATE2014.9. 3 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、相模原営業所 岩田課長を取材させて頂きました。

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血液型: O型
星座: 天秤座
趣味: ゴルフ
好きな食べ物: 焼き肉
社歴: 20年

Q:現在の主な仕事について教えて下さい。

営業やってます。
建材、食品、印刷、お客様の業種も幅広いし、扱ってる商品もいろいろだね。物品の販売、納入もするし、製造ラインの改造や防塵対策といった工事も多いし、アルミフレームも結構扱ってるし、ほんと何でもやってます

Q:今までの仕事の中で、一番印象に残ったことは何ですか?

大手化学メーカーさんでのコーターマシンの仕事だね。
マシンはお客様から支給してもらって、それを設置する工事がメインだったんだけど、設置するための建屋の建築から、配管、電気工事、局排設備の導入、付随する働基準監督署への届け出、こうしたことを全部やらせてもらった。
このコーターマシンというのは、ものすごい精度を要求される機械だから、据え付けるといっても単に置くだけじゃなくて、接地面の精密なレベル出しやら、芯出しやら簡単なものじゃなかった。有機溶剤を排出するための局排も法規への対応や、風量、風速の制御、それから届出書の作成とこれもかなり神経使った。コーターマシンの中では小型に分類されるものだったけど、附帯工事やら全部合わせると5000万を超える仕事になったよね。

― 金額が大きいから、印象に残ったのですか?

金額というより、関わる人がとにかく多い仕事だったから大変だったし、印象に残ってるね。
自分で手配した業者さん以外も全て、工事全体を取り仕切る立場として管理しなくちゃいけなかった。普段から一緒に仕事をしている業者さんだけだったら、そんなに細かく説明しなくても通じるけど、初めて組む業者さんだとそういう訳にはいかないよね。
工事も同時進行でいろんな作業を進めていかなくちゃいけないから、業者間での調整もしていかないとスムーズに作業できないし。まあ人数が多いとそれだけ苦労することも増えますよ。

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Q:富士営業所から相模原営業所に転勤されましたね。二つの営業所で違うところはありますか。

すごいあるよね。
富士は歴史がある営業所だし、お客様も製紙業を中心に富士、富士宮のエリアといった近場に集中している。取引関係も長いし、蒲田工業の知名度もあるんで「蒲田工業です。」と言ったら「あっ蒲田さん」という感じ。
それに比べると、こっちに来たらまず営業エリアが広い!業種の幅も広い!でも、会社の認知度はまだまだ低い。それに加えてこっちのお客様は転勤されることが多い。
富士のお客様は地元の方がほとんどで、20年、30年この工場に勤務って方も多かったから、「俺が若い頃は久保さんが担当で、その後は伊藤さんになって伊藤さんの後に山本さんになって、岩田さんが今の担当だね。」なんていう歴史がそこかしこにあった。
でもこっちだと、やっと人間関係ができたと思ったら、転勤されてしまった!ってことはよくあるね。

― またゼロからのスタートになるのですか?

全くゼロになるわけじゃないけどね。
ゼロにならないためにも、普段から別の担当者の方にも紹介してもらえるように意識して仕事してる。そのためには結局きちんとした仕事、良い仕事をするってことに尽きちゃうんだけどね。評価されていれば、転勤される際にも「こういうのに困ったら、岩田さんに相談すればいいよ。」っていう風に申し送りされて引き継いでもらえるだろうし。
そうじゃなかったら「まだまだ足りなかったんだな」「満足されてなかったんだな」ってことだよね。
あと、自分も担当が代わる可能性があるわけだから、岩田個人を認めてもらって売上を増やすってだけじゃなくて、蒲田工業という会社自体の認知度も上げられるようには考えてる。
「他の営業所ではこんなこともやってるんですよ。」って紹介したりして蒲田工業の持つ幅の広さみたいなものもアピールしてるよね。


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Q:今まで失敗をしたことがありましたらお聞かせください。

細かな失敗はいっぱいあるよ。
クレームが発生したり、いろんな苦労や失敗はあったけれど、忘れちゃいました(笑)ただ失敗しても最終的には成功に持っていってるからね。

― 失敗を成功に持っていくとは?

ある程度のトラブルやミスが発生することは、もともと想定してる。「不安はもちろんあるけれども、失敗する事を考えてたら新しい仕事なんかできない」とも思ってる。
失敗も始末の付け方っていうか処理の仕方っていうか、片付け方を間違えなければいいし、むしろプラスになるケースだってある。工事なんかだと、必ずしも計画通りにいくわけではないけれども、そこら辺を織り込んで進めていく。いろいろとシミュレーションしながら、場合によっては仕切り直して工程を組み替えたり、日程をお客様と交渉して調整し直したりして、最終的には工期の中できっちりとした仕事にしていくってことだよね。
今までの経験もあるから、常に先手を打っていくようにしてる。ミスが起こってから対処するんじゃなくて、ミスが発生しそうだったら一旦止めて段取りを再確認したり、納期を過ぎてからあわてて人を追加するんじゃなくて、遅れそうだったら早めに人を投入するとか、全体を見ながら常に先を見て進めてる。だから大きな失敗にならない。
追加工事の原因がお客様の事情によるものだったりしたら、間に合わせることで感謝もされるし、売上だって増える。ミスを乗り越えて段取り良く仕事を進めているのを見てもらえれば、評価も上がる。そういうのが失敗を成功にするっていうことだね。


Q:営業活動において、努力されている点があれば教えて下さい。

一つは、勘所というか一番押さえなきゃいけないポイントを絶対に逃さないっていうこと。ポイントはどこかっていうことはいつも意識してる。
もう一つは常に「流れ」を考えてる。
今日やるべきこと、1週間の中でやるべきこと、もう少し長い期間でやるべきことを「流れ」の中で考えてる。「流れ」があると、さっきの工事の段取りもそうだけど先手、先手を打てるし、それから急に何かが入ってきても大丈夫なようになるからね。がっちり予定を組んでしまって身動きできないんじゃなくて、ある程度柔軟に対応できるような組み方を意識してる。


Q:自信のある部分、自負されていることは何でしょうか?

難しい質問だよね。気持ち、気概は常に一番だと思ってるし、極端なこと言えば、どこの部署にいっても一番になれるんじゃないかと思っている。
ま、プラス思考だってことだね(笑)

Q:今後の目標について教えて下さい

これからの目標?うーん、そろそろ偉くなりたい!出世を真剣に考えようかなって思ってます。ホントは考えてないけど(笑)いや、目標だからいいか、「出世します!

Q:プライベートはどのように過ごされていますか?

今は子育てに夢中です!


岩田課長の取材を通し、トラブルやミスが発生することを想定することは非常に大事なことだと分かりました。また、営業活動に努力されている点について、「一番押さえなきゃいけないポイントを絶対に逃さない」ということも非常に勉強になりました。


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相模原/京浜営業所 中村所長取材記

DATE2014.8.25 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、相模原/川崎営業所 中村所長を取材させて頂きました。

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血液型:A型
星座:水瓶座
趣味:ゴルフ、映画鑑賞
好きな食べ物:肉と刺身(お酒に合わせて)
社歴:21年

Q:主な仕事の内容を教えてください。

相模原、京浜の2つの営業所を所長として統括しながら、プレイングマネージャーとして担当を持っての営業活動もしています。現在の担当は印刷関係と鉱山関係がメインです。採石、セメント、石灰といった鉱山関係では、コンベア、ベルト、ロール、クリーナーといった商品の販売と共に、ベルト点検や現場エンドレス、各種補修といった工事仕事も多いです。

Q:今までの仕事の中で、一番印象に残ったことを教えてください。

相模原が出張所から営業所に昇格した時は嬉しかったですね。当時の内規で昇格条件が「毎月コンスタントに500万の粗利を上げられること」というのがあって、相模原に入社した時から意識していましたし、所長就任時に目標にしていたので2年目に昇格できて本当に嬉しかったです。

― どのように500万の粗利が上げられるようになったのでしょうか?
とにかく新規に力を注ぎました。既存のユーザーさんだけでは限界を感じていたんで、新しいお客様を開拓すること、口座はあってもほとんど実績のないお客様へアプローチすることを、徹底して所員みんなで取り組み上げられるようになりました。

― 新規開拓って、難しくありませんか。
確かに簡単ではありませんね。どんな提案をするか、商品のセレクションも大事だし、営業トークでも言葉は選ぶ必要があるし、経験も必要だし。その中で自分が意識しているのは、常にキーワードは何か?ということです。いろいろ事前にキーワードを考え、織り交ぜながら話をしていく中で、ピクッと反応してもらえるキーワードを見逃さない、そのキーワードを軸に更に展開していく。こうしてお客様のお困りごとを引き出します。

― そこからどのように展開していくのですか?
ケースバイケースですが、反応があったキーワードに関連した商材やサービスをその時とか、次のタイミングで提案していく流れです。経験を積んでくると事前のシミュレーション精度は上がりますし、食品や鉄鋼、砕石といった業種ごとにある程度共通した課題っていうのもあるから提案内容もそんなに的外れになることはなくなってきます。そうして認めてもらえれば、次の段階として新しいお客様を紹介して頂けます。紹介して頂いて、どんどん人脈を増えてくると、相談を持ちかけられる数も増えていく。そこできっちり期待に応える。
基本的にはこの繰り返しです。その期待に応えるというのが一番難しいですけどね

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Q:今まで辛いと思ったことがありますか?

それはもういっぱいありますが、、一番はソーセージ小分け搬送装置の製作です。
入社当時の蒲田工業は扱い品目も限られていて、生意気だけど自分としては面白くありませんでした。なので、展示会に行ったりして新しい商材やサービスを拡げようとしていました。そんな中で今まで全く実績のなかったソーセージを小分けパッケージ用に搬送し自動仕分けする装置の設計製作を受注。ただ、こうした装置の受注自体が初めてで、タッグを組んでやってくれるメーカーもなかったので、実績のなかったメーカーさんと組んでやることになりました。
今だったら、そんなことはないんだろうけど、図面をチェックするとか、中間段階で実際に見に行って進捗状況を確認するだとかせずに、メーカーさんの「大丈夫だよ」という言葉に安心しきっていました。それでいざ現地で据付、試運転を迎えたら、これが全く使い物にならない(笑)にもかかわらず、この工場は24時間稼働で装置の稼働を見越して、既に仕分け担当のパートさんは配置転換されて一人もいないという状況でした。
ソーセージの生産は止められないので、当時の上司と二人で昼夜交代しながら機械の代わりに一本一本ソーセージを並べる羽目になりました。メーカーさんが改造、調整していくのをチェックしながら、相模原から遠く離れた山口県で休みなくずーっとソーセージ並べていました。
結局最初に作った装置は改造しても能力を満たせないという事になり、途中で見切りをつけて、構造から見直した装置を新たに設計・製作することになりました。メーカーさんも頑張ってくれて、2号機は試運転から順調で、無事引き渡しも終え、何とか1ケ月間で相模原に戻ってくることができました。先も見えない中、一晩中ソーセージ並べてた時はほんとに辛かった、二度とやりたくない経験ですね。

Q:お客様と接しているときに、心がけていることを教えてください

お客様からの見積り依頼やご注文の時に結構アバウトなものが多いです。型番や形式がはっきりしないとか、廃番になっているとか、スペックだけ指定されて選定は任されるとか。そんな時に分からないからお受けできませんというのではなくて、「これとこれが候補です」だとか「型番が製品のここに記載されているから確認して下さい」だとか「廃番になったその製品の後継機種としてはこちらです」という風に、できる限りお客様の調べる手間が少なくて済むようにしています。
あとお客様の生産ラインについてできる限り詳しく理解することは意識しています。防爆エリアだったら静電気が発生するものは使えないとかあるんです。ライン固有の注意点とか、生産スケジュール、繁忙期はいつかといったことも押さえてないといけません。
もう一つ大事にしていることは、お客様のところに行くときはまず元気に明るく笑顔で!ということです。お客様に「中村さんはいつも元気だよね」って言ってもらえるのは大事じゃないかな。

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Q:2つの営業所を所長として統括するようになってから、何か変わりましたか?

時間のやりくりには苦労しています。二つの営業所は距離的にはそんなに離れていないのですが、渋滞が多いので往復するだけで時間がとられてしまいます。自分の担当営業先への訪問回数にもやっぱり影響してきます。訪問回数が減って、そのまま何もしなければ数字も落ちてしまう。だから1回の訪問でなるべくしっかりお客様にインパクトを与えて、密度を上げるようにしています。訪問頻度が減ったと思われないようにと意識しています。

― 他には何かありますか
今までは所員と同行するときに、なるべくその所員の良さやカラーを前面に出して自分が提案したりするのはちょっと控えめにしていました。今は所員の数も増え、同行する機会や時間もどうしても限られてしまうので、あえて積極的に自分が率先して提案したり、お客様からヒアリングしたりしています。自分の営業スタイルを直接見てもらい「こういうやり方、切り口もあるんだよ」と特に若手社員には感じて学んで欲しいと思ってやっています。

Q:所長として、心掛けていることがありますか。

所員それぞれにキャラがあり、性格も違いますからね。そうしたキャラが活きるような配置を常に考えています。
それと所員には変に効率ばっかり求めるなって指導しています。一見効率が悪くても長い目で見ると、自分のスキルアップに繋がったり、経験が蓄積したりして、より高いレベルの仕事ができるようになることが多いんです。効率の良さだけを追求してしまうとせっかく得られるこうした経験が身につかなくて、結果としてポテンシャルが上がらない。新しいことへの取り組みは、すぐには数字に結びつくことが少なくて効率悪く感じられるけど、絶対に必要ですからね。



Q:最後になりますが、相模原営業所と京浜営業所をどんな営業所にしたいと考えていますか。

所長さんだったら誰でもそうだと思いますが、やっぱり一番成績を上げられる営業所にしたい。そのためにも所員が仕事に前向きに取り組んでいける環境をいつも作ってあげたいと思っています。



型にはめるのではなく、所員一人一人のキャラクターや良さを尊重されてるんだなあと感じました。
お客様に対して、代わりに手間のかかる調べものをしたり、生産ラインについて深く理解できるようにしたり、という積み重ねで信頼関係を築いてこられたのだということがとても良く伝わってきました。
また、自分の会話の中に、メッセージを盛り込んで言葉を選びながら、お客様の困っていることを引き出すことなど、非常に勉強になりました。


社員からのコメント
「とってもポジティブな方です。そのポジティブなところに助けられています。」
「とてもお客様との信頼関係が分厚いように感じます。」
「いつも温かく見守っていて下さる上司です。失敗しても落ち込まなくていいと言って下さるので、次こそはと、前向きな気持ちを芽生えさせてくれます。」
「常にシナリオを用意して、先へ先へと駒を進めていらっしゃるように感じます。一言で例えたら棋士かもしれません。」



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クリーン事業部 百済課長取材記

DATE2014.8.18 CATEGORY現場レポート

先日、クリーン事業部の百済課長を取材させて頂きました。

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血液型:    O型
星座:     おとめ座
趣味:     車、スノーボード、シュノーケリング、映画、海外旅行
好きな食べ物: かつ丼
社歴:     17年


Q.  まず、クリーン事業部としての仕事内容について教えてください

自社製造のアルミフレームを使い、お客様が求められるクリーン環境を提供します。
更に恒温恒湿環境を実現したり、環境改善に関する付帯工事を構築することも行います。いわば、環境コーディネーターという役割を果たしています。


Q.  クリーン事業部に異動したきっかけを伺ってもいいですか

クリーン事業部に来る前は、関東営業所で主に印刷会社様を担当し、ベルト販売を中心に営業していました。
そんな中、新規事業のアルミフレームプロジェクトが立ち上がり、そのプロジェクトの一員として活動することになりました。そこではじめてアルミフレーム事業と出会ったのですが、その可能性に大きな魅力を感じました。
それからは、関東営業所の仕事をしながらアルミフレーム事業にも、積極的に参加を続けました。クリーンブースの実績を重ねていくうちに、プロジェクトが専任部署として正式に昇格することになりました。それまでの取組姿勢を評価してもらえ、クリーン事業部の立ち上げメンバーに選ばれました。


Q.  蒲田工業としては新規事業、業界では新参者だったと思いますが、どのようなことを意識して仕事をしてこられましたか

クリーン事業部は営業品目がクリーンブースに特化されています。
特化しているからには、深い専門知識が求められます。そして、何よりも意識したのは、スピード対応です。
クリーン事業部にメンバーが入ったら、必ず「スピード=信頼」であるということを伝えます。
問い合わせを頂いたら、まず一報を入れるようにしています。同業他社のどこにも負けないスピードを常に意識しています。

― 成約率がUPしていますよね?

近年、クリーン事業部の対応力が上がってきていると感じています。それは、クリーン事業部メンバーの知識レベルや技術レベル、協力会社のレベルが上がってきているからだと思います。
今では、様々な実績を重ねたことにより提案力と施工力が強化され同業他社との違い、優位性を生み出せています。
提案においては、お客様に早い段階で、ブースの完成イメージをいかに具体的に把握してもらえるかを意識しています。
価格競争力も発足時から比べるとかなり上がっています。こうした努力により、成約率も上がってきています。これらが形になった良い例が、去年の半導体製造業様での案件です。

― どのような案件でしたか?

あの案件は、クリーン事業部として最大規模、5000万円を越える仕事でした。
お客様から見積依頼を頂いた日に即座に電話し、次の日には訪問しました。このスピード対応に先方も驚かれていました。そして、打ち合わせにおける対応力も活き、この大きな仕事を依頼して頂けることになりました。

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Q.  半導体製造業様の他にもたくさんの案件を抱えていると思いますが、仕事で心がけていることはありますか

案件は常に20~30件抱えていますが、どの案件も要望や仕様を高い次元で実現しなければなりません。時間には限りがありますので効率良く行動することを心がけています。すべての案件情報を進捗状況の整理をしながら頭に入れて動いています。
施工において心掛けていることは、しっかりと段取りを組むこと、信頼できる社内スタッフや協力会社の方との役割分担の明確化です。私自身がずっと現場にいられる訳ではないので、情報を共有し、ポイントポイントでしっかりと舵取りを行っていきます。お客様に信頼感や安心感を持っていただきながらも、次の案件を追いかけていかなければダメです。


Q.  たくさんの案件を抱えている中で、今までで印象に残った仕事はなんですか

印象に残っている仕事はたくさんありますが、やはり28歳の時に行ったフィルムメーカー様のアメリカ工場での工事ですかね。
この案件が、クリーン事業部として初めての案件でした。工事内容としては、防爆仕様のブースで、大きさはW6m×L5m×H3.5m、W4m×L3m×H6m、W5m×L5m×H3mの3ブースの設置施工で大変大きい金額でした。高さのあるブースでしたので、富士にある協力会社様で鉄骨の架台を組んで、その鉄骨にアルミフレームを抱かせる構造にしました。準備から出航まで4か月、現地の工事4か月の長期間に渡る工事でした。

― 苦労した点はありましたか?

現地での工事で苦労したのは、アメリカでは雇用確保の関係で実作業には、現地の作業員を使わないといけないという決まりがあったことです。
日本人はあくまでスーパーバイザーの役割として現場に入らないといけませんでした。日雇いでの作業員もたくさんいますので、その日その日で現場の作業員が変わるので、頭だけはしっかりと立ててもらい、工事が潤滑に進むようにしました。
精密なものを使うのが得意ではない現地の方々は、蒲田工業が扱っているビス等の小ささに驚いていました。そのような環境だからこそ、一つ一つの作業を根気よく教えていくのが大切だなと感じました。
夕方その日の作業現地終了し作業員が帰ったら、その後に私は残って夜間作業として、連日、送液配管の工事を行わなければならなかったのを覚えています。吹きさらしの中で気温は氷点下でしたので、すごく寒くてつらかったですね。(笑)
日本で準備した製品が、いざ現場で据付けようとしたら合わないこともありました。その時は急遽、現地の業者様やホームセンターを紹介してもらって対応しましたが、やっぱり、かなり大変でした。
日本では、すぐに対応できることがアメリカでは本当にそれが難しかったですね。事前準備の大切さも痛感しましたね。
それと同時に、調整役としてお客様の思想と設計会社の思想をすり合わせることの大切さも勉強になりました。アメリカでのこのような経験があったからこそ、今ではどんな案件でも自信を持って対応できるようになりました。
この工事が、今の自分の基礎になっています。
アメリカの仕事は過酷で、常務が応援にアメリカへ来てくれた時は、思わず泣いてしまったり(笑)しましたが、(ホントに過酷でしたから・・・)終わった時は、非常に達成感がありました。


Q.  クリーンブースの営業マンとして色々な経験が今に生きているのですね
では、最後に部門長としての仕事内容や、やりがいについて教えてください。


部門長としては、部下が仕事のしやすい環境をつくることを考えています。
仕事のしやすい環境とは、私がクリーン事業部という組織としてやるべき仕事を理解するように道筋を示した上で、明確な目標設定をし、クリーン事業部の将来像、成長目標を各員が共有できるものだと考えています。
その環境の中で一人一人が仕事自体にやりがいを見出すことができるように意識しています。また新たな仕入先様の構築も、クリーン事業の部門長として大事な仕事だと思っています。
クリーン事業部の立ち上げ当初からの目標の一つに、エリアごとに担当を設けるというのがありました。
今、一人一人に力がついてきたので、その目標が達成できています。信頼できる営業マンがいることは本当にありがたいです。
一番のやりがいはやはり、部下の成功ですね。部下が育っていき、成功事例を作ってくれる。一人で全国行脚していた頃から比べたらこれほど嬉しいことはないです。


以上、百済課長のインタビューでした。

百済課長をインタビューしていて、クリーンブース・クリーン事業部にかける想いが強く伝わってきたこと、そして、本当に仕事が好きなんだなと感じました。
私の中で、最も印象に残った言葉は、「スピード=信頼」です。これを実践することにより実績に繋がった経験談も聞くことができ、いかに早くお客様へ対応するかの大切さを教えていただけました。




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製紙工場様での見学レポ

DATE2014.8. 8 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、富士市内の製紙工場で行われている工事を見学してきました。


今回見学させていただいたのは省蒸気化工事の中心となるタービュレーターバーと固定式サイフォンの取付け作業です。

▼ 工事の一部分です

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▼ 中の様子を覗いています

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▼ 作業風景 (シリンダードライヤーのサイズΦ1524×2550w)

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巾460mm×280mm(楕円形)マンホールを通り、中で作業します。
蒸気ドラムの内壁にタービュレーターバーを取付けます。

▼ミニタービュレーターバー

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中での作業時に、外の音は全く聞こえないそうです。
とにかく狭い空間での作業ですから、通常2人で効率良く作業しています。
1人だけでの作業は安全対策の点から行いません(;_;)


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狭いだけでなく、とても暑いのでスポットクーラーで冷風を送り込んで作業を進めます。
それでも暑いので作業員はみんな汗だくです。(>_<)

私と後輩も入らせてもらいました。

▼ 準備完了

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▼ シリンダードライヤー内の入る途中

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ようやく中に入れました!外から見ている以上に大変で、すぐ出たくなりました(T_T)(T_T)

体格の良い男性作業員の方たちが出入されていたので、華奢な私なら簡単に入ることができると思ったのですが、そうではありませんでした。体を通す順番だとか、足を掛ける場所だとかのコツを掴まないとダメなようです。

せっかく中に入れてもらえたので、実物を見ながら説明を受けました。

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厳しい環境の中でもちゃんと笑わないといけません!(^◇^)

▼ 入口から出てくる様子(;_;)

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正直な感想を述べさせてもらいますと、大変過ぎて、もう二度と入りたくないです(T_T)
私たちが見学したのは工事のごく一部で、時間も限られていました。工事全体はきっと見た以上に過酷なのだと思います。酷暑の中汗だくで、作業をされる皆様を心より尊敬しています。m(__)m
お疲れ様でした。


※私から言うのもあれですが、蒲田工業の社員の皆さんは本当に良い仕事をしています!

▼ 山本所長が入口から出てくる様子

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動作が俊敏です。(^^♪
経験がたくさんあるからこそ、簡単に出られるのですね。


▼ 新人の宮崎さんも現場で手伝っています

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▼ 協力会社の方とも記念撮影。本当にお疲れ様でした。

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環境エンジニアリング部 国信課長代理取材記

DATE2014.7.30 CATEGORY現場レポート

 営業推進部の周です。


先日、環境エンジニアリング部 国信課長代理を取材させて頂きました。

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血液型:A型
星座:かに座
趣味:テニス
好きな食べ物:カレー
社歴:20年

Q:KEに異動された経緯を教えて下さい。

それまでは環境エンジニアリング部の百済課長が一人で西日本全域を担当していました。中国、四国、九州で実績もでき、将来の需要の高まりも想定され、このエリアの専任担当が必要になったということで声を掛けられました。

(異動前にもクリーンブースを扱った経験があったということですが・・・。)

蒲田工業に転職する前は半導体関連の会社に勤めていて、そこでも扱ったことがありました。入社後も件数は少ないですが、何件か施工しており異動に対しての抵抗感はあまり感じませんでした。


Q:異動前のお仕事について教えて下さい。

異動前に所属していた福山営業所は売上の8割以上が製鉄関連のお客様構成でしたので、僕もその一員として製鉄所のほぼ全てのラインを担当して、工業用品全般の販売を行っていました。それとは別に製鉄関連以外のお客様への新規開拓もしていました。転職してみてびっくりしたんですが蒲田工業は扱い商品がとても多いので、どの会社にでも売り込みに行けると思いました。その中で僕は装置メーカーをターゲットに部品として採用してもらえるよう重点的に動きました。部品単価は安くとも、一度採用してもらえれば継続的に受注が見込め、毎月の売上もある程度安定化させられるだろうと考えていたからです。

― 狙い通りにいきましたか?

なかなか・・・。
新規のお客様では「蒲田工業です!」と言っても、ほとんどの方がご存知ないですからね。会社の説明から始まって、何が強みなのか、どんな点でお役に立てるのか、限られた時間でアピールして関心を持ってもらわなきゃいけなかったので苦労しました。アポを取るのも大変でしたから、いろんな手を考えました。


Q:異動され、現在は営業しやすいですか?

今は、クリーン環境に特化した営業で、そもそも興味や関心を持っているお客様がターゲットなのでお話しは聞きやすくなりました。ただ外から眺めるのと、実際にやるのとでは大違いで、大変なことも多いです。
今一番大変なのは、何より担当エリアが広いことです。大阪から鹿児島まで四国も含めて担当していますが、東西1000㎞もあります。出張も多くて・・・、家族に会えないことが続くとブルーになりますよ(泣)出張先で朝起きて「俺は今どこにいるんだっけ?」ってなることもたまにあります(笑)

― 本当に大変ですね

今まで自分が携わったことのない業界、特に製薬関連での仕事は異動した当初はわからないことだらけで苦労しました。専門用語も多く、相談される内容も高度だったので、打ち合わせ後にわからなかった単語を片っ端から調べて、覚えての繰り返しでした。専門用語が理解できないと営業マンとしてレベルが低く見られてしまうので、とにかく調べまくりました。今でもどんどん新しい言葉が出てくるので大変です(笑)


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Q:今までで一番大きな物件はどういった内容でしたか?

お客様が開発されている空気清浄機の評価試験室を施工した件ですね。
様々なガスや細菌などに対しての効果を測定するためのブースということで、試験条件をいろいろ変えられるような仕様が求められました。温湿度を任意に変更し、使用環境を再現できるようにしたり、試験に使用した菌が繁殖しないような部材の選定、VOC(有機溶剤)ガスの回収機構も組み込み設計しました。
菌やガスが外部に漏洩しないように、陰圧管理もできるような給排気の制御も行いました。

(大変でしたか?)

大変でしたね。
環境エンジニアリングに配属されて、まだ1年ちょっとしか経ってなくて、菌管理、陰圧管理など自分では経験のない事ばかりでした。ひたすら調べて、お客様からも文献資料を頂いたりして勉強しましたが、とにかくお客様の要求される仕様を満たした見積書を作成するのが難しくて、難しくて・・・。
競合他社は大手クリーン機器会社と、病院関係に無菌室を設置している会社だったので、正直、知識も経験も相手が上手でした。
でも分からないなりに、分からないからこそ何度も出向いて、条件を確認し、いろいろお聞きして、と繰り返していたら、先方の部長様から最終見積もりの提出前に「他社と比べて、一生懸命動いてくれてるから蒲田さんに決めるので頑張って」と内示を頂くことができました。
工事に入ってからもパネルメーカー・精密空調機メーカー・スクラバーメーカー・給・排気FFUメーカー電気工事会社を取りまとめながら、それぞれの機器の動作検証や、機器間の連動の確認をしたりで、全く気が抜けない日々が続きました。
この時は工場の新設に伴う案件でしたので、統括管理されるゼネコン様との調整や報告、打ち合わせも必要で、書類作成にも追われました。
設置工事・試運転が無事に済んでお客様から「ありがとうございます、お疲れ様でした。」と声をかけられた時は話を頂いてから9ヶ月間不安ばかりでしたが、報われた感じがしました。
この案件で自分自身の知識の幅や経験値も上がって、同じ様な案件の打ち合わせでも自信を持って言い切る事が出来る様になりました。


Q:お客様から任せてもらえるために、大切にされていることは何ですか?

いろいろなタイプのお客様がいらっしゃるので、一概には言えませんけど、お客様のカラーにあわせて柔軟な対応をすることを心掛けています。
環境エンジニアリング部に入って今年で4年目になりますが、クリーン関連の知識はある程度培ってこられてかなあと思います。クリーンブースや、クリーンルームは安い買い物ではありません。どの業者に発注されるかお客様が決めるポイントはいくつかあると思うんですね。もちろん会社の規模や、過去の実績なども重要ですけど、一番のポイントは「担当する営業マンが信頼できるかどうか」じゃないかと僕は思うんですよ。信頼してもらえるように図面を提出したり、提案したりすることを心掛けています。

(信頼してもらえる図面や提案とは)

図面にして完成した姿をイメージしてもらいやすくしたり、複数の提案を行ったりして納得して選んでもらえるようにするということですね。
コストを重視しての仕様や、クリーン度をより高められる仕様など引き出しをいっぱい持つようにしています。この点、異動前に15年以上いろいろな商品を扱って来た経験も活かせています。静電気対策を組み合わせて提案したりしながら、「この人に任せたら安心だな」と思ってもらえるようにしたいと思っています。


Q:今後の目標は何でしょうか
いろいろな実績をつくりたい、どんな話が来ても対応できるようにしたいです。とにかく対応力を上げて行けば売上もついてくると思うので、どんどん新しい、難しい案件にチャレンジしていきたいです。



クリーン環境に興味や関心を持っているお客様へ提案しに行っているから営業しやすそうですが、実際やってみるとそうではないことや、今まで携わったことのない業界の常識や専門用語を勉強したり、一般営業とは違う大変さを感じました。
国信さんの営業に対する考えを随所に聞けたインタビューで、営業マンの方々も参考にしてみてはいかがでしょうか(^^♪



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推進部作成動画について

DATE2014.7.28 CATEGORY現場レポート
営業推進部の周です。



製品を紹介する際に、写真より動画の方がお客様に分かりやすく見て頂けるので、推進部では様々な動画を作成しています。 今回のブログでは、どうやってこうした動画を撮影、編集しているかご紹介します。編集には「VideoCanvas DV-7G」という機器と付属ソフトを使用しています。

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VideoCanvas DV-7Gはローランドさんの製品です。最大の特長は初めて使う人でも簡単、スムーズに編集作業ができるという点です。
では、新しく編集したZKクランプ&シールの動画を例として簡単に説明します。

まずは動画の撮影からです。

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撮影する時に、一番気になるのは雑音です。 音も若干の編集はできますが、ノイズだけ除去することは難しく、後から、別録の音をかぶせると、やっぱりリアルに表現できません。なので、できるだけ撮影する時は皆さんに協力してもらって静かにするようにしています。
撮影したデータを後日編集しました。

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こちらの動画は製品検査をしているシーンです。同じ画面が延々と続くので、どうやって編集したら良いかいろいろと調べました。今回は「早送り」することで解決できました。その他、要らない部分をカットしたり、テロップを入れたり、BGMを入れたりして完成です(^^)/

完成した動画はこちらです。



他の製作した動画もございます☆ Youtubeチャンネル「1921KAMATA」から作成した動画はご覧いただけます。 https://www.youtube.com/user/1921KAMATA
このHPページにも動画集として掲載されています。(上記youtubeへのリンクになります) https://www.kamata.co.jp/html/movie/
どうすればお客様に分かりやすく伝えられるかということを意識して編集しています。その際に、編集効果は使い過ぎないように気を付けています。機器を使いこなせればもっと効果的な編集もできるはずなんですが、下手にしてしまうとかえって分かりにくくなってしまうので、できるだけシンプルにしています。
まだまだ撮影も編集もプロの足元には及びませんが、これからもどんどん作成して、腕を上げられるよう頑張ります(^^♪

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