流体ごとに色分けしたワンタッチカプラーで、接続ミスを根絶!
お客様のお困りごと CP-06
自動車メーカー様での事例です。エンジンは車両本体に組み込まれる前に性能検査(ベンチテスト)が行われます。試験台上で燃料、吸排気、オイルなどをそれぞれホースで接続し、出力や振動、騒音といった項目が検査されます。 ホースの径や接続形状がどれも似通っており、たびたび接続ミスがおこっていました。塗装やテープ貼による色分けを行われていましたが、すぐに剥がれてしまい有効な対策になっていませんでした。 今回重大災害につながりかねない接続ミスが発生し、一目で区別できる接続用金具が求められました。
お客様の抱える課題
- 塗装やテープで色分けしても、すぐに剥がれてしまう。
- 径や形状は似通っており、パッと見ただけでは区別できない。
- 流体を間違えると爆発などの重大事故に繋がる可能性がある。
- 接続部において電蝕が発生することがあった。
※電蝕とは2種類の異なる金属の接触部で、イオン化傾向の差により電子が移動し腐食が発生する現象。
蒲田工業からのご提案内容
ナット部に着色硬質アルマイト処理を施したワンタッチカプラーを提案しました。
解決のポイント
- 着色硬質アルマイトで色分け。染料は陽極酸化膜の微細な孔に浸漬しているので退色し難い。
- 色は流体によって赤、青、黄、緑、黒、茶、橙に分けることができます。
- 接続部を従来のステンレスからアルミニウムに材質を変更することで、電蝕を防ぐ。
カプラーの導入イメージ
導入前
導入後
解決した内容、お客様の声
今までの色分け対策に比べ圧倒的に識別が容易で、耐久性もある製品をご提供することができました。ワンタッチカプラー本体の性能に関しても着脱の容易さ、気密性の高さ、取り回しのし易さを評価頂くことができました。
お客様の声
一目で区別できることは接続ミスを防ぐだけでなく、タクトタイムの削減にも効果があることが分かりました。これまでは無意識でしたが、迷っている時間がかなり存在したようです。今回の導入で作業効率がはっきり改善されました。
蒲田工業がご提供できる価値
蒲田工業では専門メーカーとして各種検査工程に用いられる各種継手、ワンタッチカプラーを設計製作しております。本当に使いやすく高品質な治具をご提供することで、お客様の不安、不満を解決いたします。また様々な表面処理技術も有していますので、色分け以外にも、耐摩耗性や、耐薬品性、脱着時のトルク低減などといった付加性能もご提供できます。
事例番号
CP-06
※お問い合わせの際は「事例番号」をお伝え下さい。
営業パーソンの紹介 流体事業部 美濃島真吾
お客様のお困り事を解決するため難しい課題にも果敢に取り組みどこのメーカにも出来ない仕事をやり切る強い責任感で何通りもの解決策をご提案します。一方で社内ではムードメーカー的存在でチーム力を発揮。これまで培ってきた実績と経験から幾度もチームで打ち合わせを重ね解決方法の突破口を開きます。
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