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株式会社ニットー冷熱製作所様 工場見学2025

DATE2025.11.13 CATEGORY現場レポート

営業推進室の前嶋です。
10月3日、協力会社様との関係性をさらに強化することを目的に、日頃よりお世話になっている株式会社ニットー冷熱製作所様の本社工場を訪問いたしました。
今回の見学には、弊社クリーン事業部営業課と営業推進室から計5名が参加いたしました。


【株式会社ニットー冷熱製作所様のホームページはこちら】
クリーン製品、省エネならニットー冷熱製作所


株式会社ニットー冷熱製作所様は、温湿技術・クリーン技術・冷凍技術を融合させた空調技術に強みを持ち、ものづくりやサービスを通じて、最適な空間環境と空気品質の提供に取り組まれています。
弊社とは、主にエアシャワー・パスボックス・セーフティパーティションなどの設備において、協力会社様として連携しています。


当日は、まず本社にて会社案内と事業内容をご紹介いただきました。
取締役専務大野様、取締役営業本部長石原様、営業本部営業部長久保山様、そして今回の工場見学を取りまとめていただいた岩田様より、ご丁寧なご挨拶を賜り、温かくお迎えいただきました。

見学では、弊社との関係が深いエアシャワーの製造現場を中心にご案内いただきました。エアシャワーは、クリーンルームやクリーンブースに入室する前に、作業者の衣服に付着した塵埃や毛髪をエア噴射で除去するための装置です。
ニットー冷熱製作所様では、使用状況や目的に応じた性能・機能を備えたエアシャワーを設計・製造されています。自動扉、シートシャッター、大型・特殊タイプの製品など、多様なニーズに応じたカスタマイズにも柔軟に対応されています。

エアシャワー

【エアシャワー製品の詳細はこちら】
エアシャワーの構造・KAMATAエアシャワー


その後、本社工場へ移動し、エアシャワーの製造工程をご案内いただきました。


〇板金加工
最初に、エアシャワーの壁面に使用される板金の加工工程を見学しました。
ここでは、穴あけ加工用の「パンチプレス機」と、レーザーによる切断を行う「レーザー加工機」の2種類の設備をご紹介いただきました。

パンチプレス機

▲パンチプレス機


レーザー加工機

▲レーザー加工機


レーザー切断はパンチプレス機に比べて精密で複雑な形状も加工可能であり、実際に切り抜かれた日本地図を拝見し、その高い精度に感銘を受けました。

日本地図

穴あけを終えた板金は、「ベンダープレス機」によって所定の角度に曲げられ、製品パーツの形状に成形されます。
この工程では、金型と圧力を使って精密な曲げ加工を行い、製品の寸法精度や強度に大きく寄与します。現場では、作業者の手際の良さと設備の精度が融合し、効率的で美しい仕上がりが実現されていました。

ベンダープレス機

板金


〇板金溶接・仕上げ
続いて、板金同士を溶接して仕上げる工程を見学しました。
ここでは炭酸ガス(CO₂)をシールドガスとして使用するアーク溶接の一種、「CO₂溶接」が用いられていました。
溶接部分にアークとワイヤーを同時に流すことによって強度の高い接合が可能です。
作業現場では、職人の皆様の熟練した技術により、迅速で堅牢な溶接が行われていました。

溶接

溶接

〇組立・配線
加工・溶接を終えた部品は、次に組立工程に進みます。
各パーツを組み合わせて筐体を構成し、製品としての外観が完成に近づいていきます。
また、この段階で機器の動作に必要な配線作業も行われます。内部構造を間近で確認できたことは、現場見学ならではの貴重な体験となりました。

配線

今回の見学では、通常サイズのエアシャワーに加えて、大型荷物用の仕様など、納入前の特注品も拝見しました。コンベア通過対応型なども製作されており、現場ごとのニーズに応じた柔軟な対応力を実感しました。
また、外見が同じでも仕様が異なる製品があるため、納品ミスを防ぐための管理体制が徹底されている点も印象的でした。さらに、エアシャワーの扉については10月から一部リニューアルされており、実物も見せていただきました。
こうした高い技術力と対応力に、改めて感銘を受けました。

大型

大型

現在稼働中の工場においては、今後リニューアルが予定されており、その概要についてもご説明いただきました。既存工場の一部を拡張し、工場スペースに合わせた新設備の導入が進められており、12月からの稼働が予定されています。

新たに導入される設備は、自動倉庫ファイバーレーザー複合機の2種類です。自動倉庫は、素材の格納・搬送を自動化することで、供給の効率化と作業負荷の軽減が期待されています。
ファイバーレーザー複合機は窒素を使用した加工方式で、従来のCO₂レーザーと比べて高速かつ低コストでの加工が可能です。高反射材への対応力もあり、加工の幅が広がる点も特長です。加えて、周辺装置の操作性や素材の在庫管理、CO₂排出量のレポート機能も備えており、環境への配慮にも力を入れていることがうかがえました。

これらの設備導入によって、自動化・省人化とともに、生産性のさらなる向上が期待されます。今後の株式会社ニットー冷熱製作所様のご発展に際し、弊社としてもより一層の協力体制を築いてまいります。

リニューアル

今回の工場見学を通じて、エアシャワーの製造工程を詳しく知ることができ、製品に対する理解と知識が一層深まりました。今後は、こうした学びを活かし、より最適な製品をお客様にご提供できるよう、営業推進室としてもWebコンテンツを活用した集客強化に努めてまいります。

このたびはご多忙の中、貴重な機会をご提供いただき、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

集合写真


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