製造部シリーズ-1 <レシコンベルト エンドレス作業>
営業推進部 和田です。 > 製造部 井出リーダーにお聞きしました。
製造部の仕事紹介をしたいと思います。
ベルト点検、エンドレス作業、フッ素樹脂テープ皮膜、、 様々な事が行なわれていますが、今回はその中でも高度な技術を要するレシコンベルトのエンドレス作業レポです。
▼レシコンベルト
ニッタ製 昭和34年に発売開始。合成樹脂シートの芯体と皮の表面材を組み合わせた国産第一号のベルトだそうです。戦後復興期から、繊維・製紙・工作機械・製鉄等の業界で駆動用ベルトとして使用されてきました。
*駆動ベルト=ロールを動かすベルト
必要なサイズでカット
(ベルト厚 × 3.14 + 実測長) × 短縮率 ←(短縮率は、ベルト種類・用途によって異なります)
一番上の層=皮部分を剥いでいるところ。
この道具「シカラップ」を使用し、芯体(ナイロンフィルム)を 斜めに削り始めます。
ココが一番経験を要する作業だそうです。キレイに、一定に平らにしなければすぐ接着不良に。
▼奥から手前にかけて、微妙に斜めになっております、、
スベスベでは接着しにくいため、やすりを使用して表面を微妙に荒らしていきます。
(右)一番下の層まで削っていきます。(繊細な作業です、本当に)
▼ベルトを削る作業完了。 キレイにテーパー(斜め)になっています。
ベルトの両端が削れたら、ここから接着です。 プレス機にセット。
劇薬を扱うので、ここも神経を使う。。
均一に薄く付けるんですが、やはりこれも経験を要するようです。
(ささっと塗っているだけに見えるんですが...)
ほんの少し嗅がせてもらいましたが、臭いが鼻に刺さります。本当にくさいです。(x_x;)
適度にプレス機を締め、熱を加えていきます。
ここの圧力の加減、熱、時間は、ベルトの厚み等で変えているそうです。
▼こうしてエンドレス完成
削り方、やすりのかけ方、薬品の量・塗り方、締め具合、熱・時間の調整まで・・・
全てが人の経験値に基づく繊細な作業でした。
ポリベルトは機械にセットすれば自動で仕上がるそうですが、レシコンベルトの場合
皮なので、人手で仕上げることがどうしても必要だとの事。
マニュアルには書けないその技術は、簡単に真似することができませんし
お客様からの高い信頼を得ている理由なんですね。
製造部は、この技術で富士地区の製紙業に貢献しています。
*他のレポートも是非ご覧ください。
製造部レポ③は---<テフロンチューブ被覆作業>
製造部レポ②は---<ベルトファスナー取り付け>
*五貫島工場の詳細はこちらからどうぞ m(_ _)m