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製造部シリーズ-3 <テフロンチューブ被覆作業>

DATE2009.6.19 CATEGORY現場レポート

*他のレポートも是非ご覧ください。
製造部レポ②は---<ベルトファスナー取り付け>
製造部レポ①は---<レシコンベルト エンドレス作業>

 
営業推進部の金です。今回は「テフロンチューブ被覆作業現場」に行ってきました。
主に製紙工場の塗工工程で使われているそうです。
エキスパンダーロールとは紙にシワを寄せないための湾曲したロールです。そこにテフロンチューブを被覆することによって非粘着・耐薬品性の効果をもたらします。
 
それでは、今回はいきなり完成品から公開します。

 
*製紙業界で下図1〜4番のところによく使用されています。今回は番で使用します。


テフロンチューブ被覆作業でここまで完成させるためには次のような手順が必要です。
 
1.エキスパンダーロールのゴミ取り
特定溶剤を使用し、ロールを拭きながら、念入りでゴミを取ります。
 
2.樹脂チューブをエキスパンダーロールに挿入
 
 

エキスパンダーロールは元々湾曲しているため、チューブの挿入は想像以上に大変でした。チューブとロールの直径の差が小さいほど、挿入が困難だそうです。
 
3.ゴ ミ 検 査
各作業過程で真剣にゴミ取り検査を行います。チューブを収縮させた後に凹凸してしまうものは全部NGです。・・・が、ゴミの大きさを言うと、我々が指先で触れて感じるか感じられないかの大きさだそうです。ミクロン単位のゴミまで厳しく検出しています。
ゴミを発見した場合、蒲田工業の独自な処理方法があるが、企業秘密なので公開はできません。お許しくださいませ。


(↑全神経を集中して検査しています。↑)
 
4.収縮工程
固定してチューブを伸ばしながら収縮します。今回のチューブは0.5mmと薄いため、
中に空気が残って凹凸ができたり、シワが出来てしまうからです。(※他1.5mmも有)
 
        (固定前)                         (固定後)
 
◆ドライヤを両面から当てて、端部から収縮していきます。
 
 
◆収縮途中の状態
(収縮前後の境目、分かるでしょうか?)

 
(右写真は見やすかったので、他工事の写真を借りて来ました)
 
5.最後の締め工程
最後まで収縮できたら、引っ張った端のほうの余分な部分を切り取り、端面処理をします。
   
◆完成状態



全工程で最初から最後まで、「ゴミ取り」検査作業は一回も省いたことはありません。それは、収縮後にゴミの付着を発見した場合、丸々一本が無駄になるからです。プロの目は、普段我々に見えないものまで見逃さないのです。さすがプロの職人の技だけあって、ここまで奇麗に出来上がりました。

 
 
テフロンチューブ被覆ソリューション事例はこちら
 www.kamata.co.jp

製造部シリーズ-2 <ベルトファスナー取り付け>

DATE2009.6.12 CATEGORY現場レポート

営業推進部の金です。 > 製造部 井出リーダーにお聞きしました。
今回はベルトのファスナー取り付け作業内容をご紹介致します。
 
ベルトのエンドレス接着が主流の現代、綴り金具(レーシング)が再び使用されるようになっているようです。エンドレス接着は強度も高く理想的な繋ぎ方法ですが、加工業者が減っているのと、手間がかかり、緊急対応が難しいそうです。
 そこで、ファスナー(レーシング)を使用することによりピンの抜き差しで、ベルトを簡単に取り付け・取り外しが可能です。

○ 特に、こんなケースに
 ・食品工場で、頻繁にベルトを洗浄しなければならない
 ・ベルトを酷使して切れた場合、ラインを長時間止められない

○ レーシングの中でも今回紹介するタイプ―― リベット・ヒンジ式
 ・従来品に比べ、ベルトとの接触面が広く、特殊アンカーを使用することで強度が高くなっています。
 
 
作業内容:リベット・ヒンジ式ファスナー(レーシング)をゴムコン9t×780×6050のベルトに打ち込む。 
道具紹介:①ファスナー、②ベルト、③専用アンカー、④ハンマー、
       ⑤型(上下セット)、⑥アンカー打ち込み用器具


早速ですが、作業開始です。
まずはファスナーをベルトに合わせます。
位置合わせポイント1:取り付け位置を決め、白ペンで印をつける。ベルトからの取り付け位置がずれると、ベルトが台無しになります。そのため、第一歩から慎重さ・集中力が求められます。位置が決まったら、専用型(下)を固定します。ファスナーと型(下)の穴を一つひとつ合わせておきます。
 

次に、上からも型を合わせ、正確に穴があけるようにセットしておきます。


上下型(写真左)を固定後、右の写真のように専用アンカーをセットします。
 

そして、ここで仮止め作業を行います。
位置合わせポイント2:仮止め→その上からアンカー打ち込み用器具をセットし、軽く叩きます。
その目的は、一気に力強く叩いて固定すると、その振動(衝撃)により、せっかく位置づけした他のファスナーの位置からずれてしまうからだそうです。
作業手順一つひとつ慎重に!!!
※ベルトが厚いので、打ち込むにも一苦労。(×_×)相当――力が必要です。
 
 
位置合わせポイント3:位置ズレを防ぐため、ベルトの両端を先に固定してから、
中央部分も順番にアンカーを取り付けます。
 
 

  
私も打ち込んでみましたが、最後までいかなかったです。悔しい(>_<)
右写真のプロの腕前はなかなかでした。腕の筋肉がクッキリ見えますか。力作業ですわぁ。
   
 
 

アンカーは打ち込んだ後、自然にこんな感じで分離されます。すごいっ!!
ここまで大まかな取り付け作業は終了と言いたいところですが、まだまだ・・・・・

最後に、ファスナー先とベルトの間の僅かな隙間の処理も必要です。商品が引っ掛かったり、傷つけたり、等のトラブルの原因にもなりうるからです。左側写真の左右の僅かな隙間の差、分かるでしょうか?
 
右写真のように、サイド側からも締まり具合がチェックできると思います。

 
両端を取り付けて完成です。グルグル丸めて出荷待ちです。\(^0^)/

これらの加工工程は一見単純作業に見えますが、意外と作業の一つ一つの動作が全体の出来上がり状態に現れることがわかりました。最初の位置合わせから、型のセット、アンカーの打ち込み、段差調整等、毎回毎回厳しくチェックしながら作業を進む姿に感動しました。
お客様に満足していただけるように、蒲田工業の社員は、仕事一つ一つに念入りしています。
 
 
*他のレポートも是非ご覧ください。
製造部レポ③は---<テフロンチューブ被覆作業>
製造部レポ①は---<レシコンベルト エンドレス作業>

www.kamata.co.jp

相模原新営業所 移転しました

DATE2009.6.11 CATEGORY社内イベント

相模原営業所所長の中村でございます。

新事務所に移転しましたので、ご報告致します。
以前の事務所に比べ、駅から徒歩3分と大変便利になりました。

〒 229-0004
 神奈川県相模原市古淵3-2-1
 ←新住所です。


 
 
6月8日月曜日より、新事務所で営業開始しました。
朝から仕入れ先様が何社もきていただき、誠にありがとうございました。
 

所員の声:とても広く素敵な新事務所に移転できたこと嬉しく思います。
       前のせせこましい事務所に比べ、とても広いです。
       掃除をするのがとても大変ですよ! 
と、社員から喜びの声もありました。


 
開設初日、社長を始め、役員たちがお祝いに駆けつけてくださいました。
引っ越しの準備は想像以上に大変でしたが、喜びのほうが大きいです。

お客様や仕入れ先様の期待に応えるためにもこの移転を最大限に生かすべく、
所員全員で頑張ります!!!
皆様、お近くにいらした際は、是非ともお気軽にお立ち寄りください。
所員一同、心よりお待ちしております。
 
外観:
  

    (新事務所全貌)                                  (旧事務所全貌)

お客様用の 駐車場も完備しておりますので、駐車違反の心配はもうなくなりました。

(正面入口左側に5台止められます。)

 www.kamata.co.jp

製造部シリーズ-1 <レシコンベルト エンドレス作業>

DATE2009.6. 8 CATEGORY現場レポート

営業推進部 和田です。 > 製造部 井出リーダーにお聞きしました。
 
製造部の仕事紹介をしたいと思います。
ベルト点検、エンドレス作業、フッ素樹脂テープ皮膜、、 様々な事が行なわれていますが、今回はその中でも高度な技術を要するレシコンベルトのエンドレス作業レポです。
 
レシコンベルト
 ニッタ製 昭和34年に発売開始。合成樹脂シートの芯体と皮の表面材を組み合わせた国産第一号のベルトだそうです。戦後復興期から、繊維・製紙・工作機械・製鉄等の業界で駆動用ベルトとして使用されてきました。

*駆動ベルト=ロールを動かすベルト
 
必要なサイズでカット
(ベルト厚 × 3.14 + 実測長) × 短縮率 ←(短縮率は、ベルト種類・用途によって異なります)
 
 
一番上の層=皮部分を剥いでいるところ。
 
 
この道具「シカラップ」を使用し、芯体(ナイロンフィルム)を 斜めに削り始めます。
 ココが一番経験を要する作業だそうです。キレイに、一定に平らにしなければすぐ接着不良に。
 
 
▼奥から手前にかけて、微妙に斜めになっております、、

 
スベスベでは接着しにくいため、やすりを使用して表面を微妙に荒らしていきます。
 
(右)一番下の層まで削っていきます。(繊細な作業です、本当に)
 
 
▼ベルトを削る作業完了。 キレイにテーパー(斜め)になっています。

 
ベルトの両端が削れたら、ここから接着です。 プレス機にセット。
 
 
劇薬を扱うので、ここも神経を使う。。 
均一に薄く付けるんですが、やはりこれも経験を要するようです。
(ささっと塗っているだけに見えるんですが...)
 
ほんの少し嗅がせてもらいましたが、臭いが鼻に刺さります。本当にくさいです。(x_x;)
 
適度にプレス機を締め、熱を加えていきます。
ここの圧力の加減、熱、時間は、ベルトの厚み等で変えているそうです。
 
 
▼こうしてエンドレス完成

 
 
 
削り方、やすりのかけ方、薬品の量・塗り方、締め具合、熱・時間の調整まで・・・
全てが人の経験値に基づく繊細な作業でした。
ポリベルトは機械にセットすれば自動で仕上がるそうですが、レシコンベルトの場合
皮なので、人手で仕上げることがどうしても必要だとの事。
 
マニュアルには書けないその技術は、簡単に真似することができませんし
お客様からの高い信頼を得ている理由なんですね。
製造部は、この技術で富士地区の製紙業に貢献しています。
 
 
*他のレポートも是非ご覧ください。
製造部レポ③は---<テフロンチューブ被覆作業>
製造部レポ②は---<ベルトファスナー取り付け>

*五貫島工場の詳細はこちらからどうぞ m(_ _)m

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