ホーム > お困りごと解決事例 > 標準品より低価格!大口径ダクト配管を施工します!
食品会社様で、製造ライン増設に伴い、大口径ダクト配管の施工を行うことになりました。溶剤を含んだ排気ガスの配管なのでステンレスダクトにする必要があります。できる限りコストを抑えて施工したいとのご要望でした。
問題点
① 製造棟から屋外スクラバーまでφ500ステンレスダクトを150m設置しなければならない。
② ステンレスのスパイラルダクトだとハゼカシメ部から漏れが発生する。
③ 標準的なステンレスパイプ製品を採用する場合、厚肉仕様しかなく金額が高くなる上、重量も嵩む。
④ 他の工事と同時施工になるので、工期内での作業工程を工夫する必要がある。
市販されているSUS鋼管は重く高価の為、薄肉のSUS管を製作し施工するご提案をしました。
① 価格を抑える為、SUS板を丸く曲げてパイプ状に加工、継ぎ目を溶接し部材を製作。
② 接続箇所数をできるだけ少なくするため、直管は6mの長尺にし、両端にフランジを溶接。
③ 現地での配管設置工事は工期短縮と工事費用を削減するため、フランジでの接続工事のみとする。
④ 工期短縮の為、事前の現地調査を入念に行い、現合を必要とする作業は行わない。
⑤ 圧力がそれほど高くない為、SUS板には薄肉品を選定。コスト削減と軽量化を実現。
短納期で依頼したにも関わらず、新しい製造設備導入に伴い様々な工事業者が入り現場が混雑する中、希望の納期内に完工してもらえ、助かりました。
標準品、汎用品が必ずしも低コストとは限りません。
用途によっては標準品ではオーバースペックとなり、結果としてコストアップにつながるケースもあります。必要とするスペックに適合させ部材から製作することでコストダウンを実現することも可能です。
今回のケースではコストだけでなく配管の総重量も抑えることができました。
蒲田工業ではお客様が本当に必要とされている要素を理解しているからこそ、こうした提案も可能なのです。施工にあたっては、仮設足場工事など付帯工事も一括で行えます。もちろん施工場所が広範囲で、安全管理や交通整理が必要な場合も責任をもって管理、監督いたします。
生産設備をもつお客様営業 十数年のベテランです。 第一印象は、よく「物静か」な印象でとられますが、社内情報網、メーカー、ネット等を駆使する点では社内の誰にも負けません。装置メーカー・製紙・食品・化学でのバラエティに富んだ経験を生かし、問題解決に全力を尽くします。