ホーム > お困りごと解決事例 > 高炉への微粉炭吹き込みノズルのセラミック化による寿命延長
A製鉄所様では、高炉で鉄鉱石から鉄を作り出す時に使われる還元材である微粉炭の吹き込みノズルが摩耗により短期間で交換されていてお困りでした。還元材とは高炉に入れられた鉄鉱石から酸素を効率よく燃焼・溶解させる目的に使われるものです。コークスが供給不足で、コスト削減の目的から、コークスのみの還元材をコークスに微粉炭を混合した吹き込み等に切り替えられています。
微粉炭吹き込みノズルは流量調整に使われる部品ですが、このノズルの内面が高圧で圧送される微粉炭によって摩耗すると噴き付けパターンが変わってしまいます。噴き付けパターンが変わると炉内での燃焼位置が変わり、隣接するほかの機器に損傷を与えてしまうため、すぐに交換しなければなりません。微粉炭吹き込みノズルのチュイヤーは高クロム鋳鉄でできたものを使用されていましたが、約2〜3ヶ月で摩耗し交換されていました。
① 摩耗してしまい寿命が短い。 ② ノズルの摩耗により炉内の燃焼効率・場所が変わる。 ③ 燃焼場所が変わるため他の機器の損傷に繋がる。 |
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■ノズルの材質をセラミックに変更する事を提案。
材質を「アルミナセラミック」に変更する事を提案、納入しました。
アルミナセラミックは、耐摩耗性に優れセラミック材質の中では、もっとも汎用な材質で価格的にも安価です。規格の製品もありますが形状用途に応じて製作も可能です。
材質を高クロム鋳鉄からアルミナセラミックに変えてから、ノズルの寿命が2〜3ヶ月だったのが1年以上交換無しで使えています。
蒲田工業は、長年にわたるセラミック製品、セラミックライニングの豊富な知識、経験、実績がございます。 金型による成形品の製作から、チップを貼るセラミックチップライニング、パテによるセラミックパテライニングを自社で設計・施工を行い、多くのお客様に喜んでいただいております。また、現地施工、現地補修も行なっております。摩耗対策、絶縁対策、腐食対策などお困り事がありましたら是非お問い合わせ下さい。 必ずお役に立てると確信しております。
入社30数年のベテラン営業マン。
瀬戸内沿岸の製鉄メーカー様を主に担当し、セラミックについては彼の右に出る者はいません。摩耗対策での、セラミックライニングはお任せ! お客様のお困りごとを聞き、材質の選定からライニング方法の検討・図面作成・そして施工まで全てをこなせるプロフェッショナルです。いえ職人ともいえるかもしれません!営業所内に作業場を持ち、日々お客様のお困りごとにチャレンジしています。