ホーム > お困りごと解決事例 > 配管ラインの摩耗箇所へ―セラミックで長寿命化・メンテナンスの軽減
石灰製造会社様で、粉体及びスラリーの輸送配管の摩耗による交換作業を減らしたいとのご相談をいただきました。
①エルボやベンド管の部分が特に摩耗して貫通し漏れてしまい、数量も多く頻繁にパッチ当て等の補修や交換をしなければならず、手を取られてしまう。
②補修しても1年位で交換しなければならない。
③補修・交換で頻繁に運転を止めなければならないため、生産量も下がってしまう。
まず、比較的に安価なアルミナセラミックスのチップを配管内部に接着する方法を提案しました。
①チップ剥離・脱落による、異物混入や早期摩耗の可能性があり不可でした。
②ご使用の配管サイズは色々あり、この方法では小口径の配管は製作不可でした。
2点の問題があり、断念しました。
*新たに、価格は高くなってしまいますがセラミックス内管+中間材+外管の一体構造のセラミックス二重管を提案しました。(本製品は九州セラミックス工業株式会社様の製品となります。)
①イニシャルコストは上がるが、飛躍的な長寿命化を実現しランニングコストを下げる事ができます。
②異物の混入を防ぎます。(処理材の脱落が無い)イニシャルコストが増えてしまうため、特に摩耗する箇所に限定しテストを兼ねてと提案をご採用いただき、80A?200Aのベンド管8本を納入しました。
○納入までの流れ
仕様打ち合せ⇒材質検討・決定⇒見積提出⇒ご発注⇒
お客様で母材を製作(ご希望によっては蒲田工業で製作)ご支給⇒ご支給後約30日間で納入
ほとんど摩耗する事が無くなり、メンテナンスも今のところ無し、異物混入も無く、運転停止も無く、安定操業を可能にする事ができました。2004年12月に8本程納入採用いただき、現在までノーメンテナンスです。毎年掛かっていたメンテナンス費用を削減する事ができました。
下記のような、ご検討事項やお困り事などありましたらご相談下さい。
蒲田工業の幅広い耐摩耗処理や商品から、技術力や豊富な知識・経験で価値のあるアドバイスや提案をいたします。
①配管ラインの磨耗でお困りな箇所で、異物混入も防がなければならない場合。
②磨耗箇所が大口径から小口径まで対応しなければならない場合。
③直管、チーズ、エルボ・ベンド、レジューサー、Y型チーズ、異径部など摩耗箇所にも対応しなければならない場合。
④耐摩耗材のセラミックス数種類や他の表面材料も使用条件に合わせて変更して、より以上の長寿命を計りたい場合。
⑤使用温度がまちまちな箇所にも対応を取らなければならない場合。
⑥外管もSGP管、FRP管(特注)等、材質を検討したい場合
⑦摩耗対策のコストをできる限り抑えたい場合。
*セラミックパテライニング、セラミックチップライニング、セラミックビーズをゴムホースに焼付けした製品なども幅広く扱っています。