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クリーンルーム内の臭気対策

お客様のお困りごと   AB-40

食品会社様で製品の分析や検査を行われているクリーンルーム内に、隣の作業工程から臭気が入ることにお悩みでした。

お客様の抱える課題
  • クリーンルーム内では官能試験(人間の味覚や嗅覚を用いる品質検査)を行うので臭いはNG.
  • スペースに余裕がないので、脱臭装置はできるだけコンパクトなものが欲しい。
  • クリーンルームの清浄度を悪化させることは避けたい。

蒲田工業からのご提案内容

レナテック社製光触媒脱臭システムを提案しました。クリーンルーム天井の外気取入れ口手前に脱臭システムボックスを設置。空調機、HEPAフィルターには脱臭済みの空気が流れます。圧損もほとんどなく脱臭速度も非常に高速なシステムです。

解決のポイント
  • 光触媒が安定した性能を発揮するように、酸化チタンのナノ粒子でコーティングした多孔質セラミックフォームと、効果的な特定波長の紫外線を照射するブラックライトを組み合わせたシステム。
  • 活性炭を用いた脱臭システムに比べ、ランニングコストが圧倒的に安く済む。(活性炭の場合数ヶ月ごとに交換が必要)
  • 天井スペースに設置できるコンパクト設計。
  • 臭気強度や風量に合わせモジュールを多段構造に組み合わせることで大型プラント用にも設計、製作可能。
  • 光触媒システムは臭いだけでなく、各種空中浮遊雑菌やウイルスの除去にも有効。

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光触媒脱臭装置

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光触媒脱臭装置の構造

多孔質セラミックフォーム

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解決した内容、お客様の声

設置後の臭気濃度はおよそ1/6に低下させることができ、クリーンルーム内ではほとんど臭気が感じられない環境が実現できました。数値でもご確認いただけるように臭気測定を専門の臭気判定士によって行いました。
今回の脱臭システム導入にあたっては活性炭を用いたシステムとの比較がなされましたが、ランニングコストの安さが決め手となり採用されることになりました。(10年間のトータルコストは条件によっては活性炭の半分以下に抑えられます。
セラミックフォームは純水洗浄によって初期性能を回復させることが可能です。10回洗浄しても除去性能の低下は見られません。

蒲田工業がご提供できる価値

蒲田工業ではこれまでも様々なかたちで臭気対策を行ってきました。ブースと局排を組み合わせたシステム。水や次亜塩素酸ソーダで空気を水洗するシステム、対象となる特定のガスを選択的に吸着するシステムといった各種脱臭システムの構築はもとより、臭いの発生源の洗浄や排水処理設備の改善といった上流での対策にも実績があります。

事例番号

AB-40
※お問い合わせの際は「事例番号」をお伝え下さい。

営業パーソンの紹介  神奈川営業所 佐久間眞広

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スポーツで培った誠実さと努力を活かした爽やかな営業マン。
印刷工場・機械装置メーカー様を主に担当し、生産・製造ラインのノウハウをもとに作業効率化・省人化の改善を得意としております。

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