ロストワックスの精密鋳造技術で、小ロット部品を製造!
お客様のお困りごと HB-36
食品工場様で、粉砕機(ハンマーミル)のハンマー部品が摩耗により劣化、粉砕の粒度が安定しなくなっていました。
お客様の抱える課題
- 中古で購入した機械で型式も古く、粉砕機メーカーからのサポート、パーツ供給が受けられない。
- 部品図もない。あるのは摩耗したパーツのみ。
- モーターや、本体カバーはまだまだ問題なく使用できる。
- 1台の粉砕機に12本ハンマーが使われている(全数が同程度に摩耗)。
蒲田工業からのご提案内容
12本をステンレス削り出し(切削加工)で製作すると大変なコストがかかります。 今回はロストワックスを用いた精密鋳造による製作をご提案。
解決のポイント
- 摩耗した部品をもとに本体とのクリアランスも測定した上で、3次元CADを用いて本来の形状を復元設計。
- 今回は摩耗対策として、先端に超硬合金製のチップを取付け。
- 鋳造材質としてはSCS13を選定。(SUS304の鋳鋼品)
ロストワックスによる鋳造工程
- アルミ合金で金型を設計・製作
※金型は1ケ取、熱処理不要、ダイキャストや射出成型用金型に比べ割安 - ワックス(ろう)モデルを必要数成形、1度に鋳造できるように組立
※このワックスモデルが雄型になる - 組み立てたワックスモデルにセラミック接着剤を使い砂をまぶして鋳型を製作
※この鋳型が雌型になる - 鋳型を蒸気窯に入れ、中のワックスモデルを溶かす(このためロストワックスと呼ばれます)鋳型完成
- 鋳型を更に焼成した上で、溶かした金属を流し込む(鋳造)
- 流し込んだ金属が冷えて固まったら、鋳型をバラし、部品を切り出す。
- ブラスト、研磨などの仕上げ加工を行い完成。
1. ワックスモデル成型
2.組立て
3.焼成
4.鋳造
解決した内容、お客様の声
廃棄する他ないと諦めかけていた粉砕機が今後も使えるようになりました。 粉砕の仕上がり(粒度の安定性)も規定内で安定しています。
蒲田工業がご提供できる価値
型式の古い装置や、海外製の装置では、補修部品の入手に困るケースが多々あります。蒲田工業では金属加工品、ゴム加工品、樹脂加工品を、現品から図面なしで製作致します。
今回は精密鋳造にて製作しましたが、製作ロットに合わせ、切削加工、ダイキャスト、射出成型での製作もご提案いたします。
事例番号
HB-36
※お問い合わせの際は「事例番号」をお伝え下さい。
営業パーソンの紹介 エンジニアリング事業部 村上善法
排水処理のプロフェッショナルです。
お客様の設備に合わせて、排水処理施設の設計計算などによる改善工事・新設工事を提案、自ら施工管理も行いトータル的にサポートさせていただいております。
その専門性や的確なソリューションにより、ご相談いただいたお客様からの信頼は絶大です。